2012年5月29日

経産省、次世代鋼板プロジェクト 強度・加工性を両立

 経済産業省は自動車鋼板の軽量化などを狙いに、強度と加工性を両立させた次世代鋼板の商業化プロジェクトを立ち上げる方針。文部科学省の基礎研究を土台に、異なる性質の鋼を重ね合わせて圧延することで、現状の2倍の強度を持ちながら、延びが3倍の加工性に優れた鋼板を開発する。日本の鋼材の技術優位を後押しするとともに、自動車などの燃費改善に役立てる。2013年度予算に盛り込み、鉄鋼メーカー、大学などを巻き込んだ次世代鋼板の量産技術を開発する10年計画を立ち上げたい考え。