2012年11月5日

9月の普通鋼輸出、2カ月ぶり増 中国向けは18%減

 日本鉄鋼連盟は2日、9月の鉄鋼貿易実績を発表した。それによると普通鋼鋼材輸出量は前年同月比3・7%増の232万6000トンとなり、2カ月ぶりに増加した。熱延広幅帯鋼(ホットコイル)が7カ月連続、厚板が3カ月連続で前年を上回るなどし、けん引役となった。

 向け先別では尖閣諸島国有化をきっかけに関係が悪化している中国は35万4000トン、18・1%減と大きく落ち込んだものの、韓国、タイ、台湾、米国などは増加が続いている。特に台湾向けは9万4000トン、97・1%増と倍増した。