2013年2月25日

東京地区のNi系ステン冷薄、再販価転嫁が浸透

 ニッケル系ステンレス冷延薄板は先週までにトン当たり1万―1万5000円上伸した。メーカーの値上げを受けて、流通でも再販価格への転嫁を図ってきたが、このほど浸透した。SUS304ベースサイズは同27万円どころが中心となっている。採算改善を急ぐメーカー各社は、原料価格の上昇に加え、燃料・資材価格の上昇を契約価格に反映してきた。昨年秋から年初にかけて順次、値上げを発表。店売りだけでなく、ひも付き値上げにも着手し始めたことで、ステンレス市況の底上げを図っている。ベース価格も引き上げるなど値上げに強気の構え。流通でも唱え上げを開始していた。