2014年12月24日

国際船舶解体、EUが独自規制へ

 大型船を解体・リサイクルするシップリサイクルに関し、国際海事機関(IMO)で「船舶の安全かつ環境上適正な再生利用のための香港国際条約(シップリサイクル条約)」発効に向けた作業が推進される中、欧州連合(EU)は別に独自規則の実施に動き出した。EU加盟国に船籍を置く船舶はEUが解体施設のリストを定め、これに記載された施設でのみ解体を行う。逆に、同リストに記載されない施設ではEU船籍の船舶解体ができなくなる。EUは2013年末に発効、15年初にもリストを公表、18年12月31日から適用する予定だ。20年12月31日からは非EU籍船でも、EU域内寄港には有害物質などの所在と量を示す一覧(インベントリ)を備えることが義務化される。