JFEスチール、難加工部品向け新成形技術

　ＪＦＥスチールは9日、自動車部品などプレス加工が難しい「難加工部品」に適用できる新しい成形技術を開発したと発表した。これまでも難形状部は2段階で鋼板をプレス加工していたが、最終部品にプレスする前の「予成形」と呼ばれる事前プレス加工の形状設計は技術者の経験や勘に頼っていた。今回は最終部品の形状を踏まえて、予成形の形状を論理的に算出して最適化する技術を開発。鋭い形状や角がある部品、張り出し形状の大きな部品など、2段階のプレスでも加工が難しかった難加工部品への対応を可能にしたもの。同技術は15年度、同社のハイテンとともに自動車メーカー1社で採用されており、高い評価を得ている。