2016年9月1日

東京製鉄、東京五輪関連施設 電炉材採用を提案 資源循環などアピール

 東京製鉄は東京都に対して、「2020年東京オリンピック・パラリンピック」関連施設建築で電炉鋼材の採用を提案している。東京都は、「持続可能な循環型都市の構築」をビジョンに掲げ、また東京オリンピック・パラリンピックでは環境を重要視する持続可能性に配慮した大会運営を推進する方向にある。東鉄は鉄スクラップリサイクルに代表される都市鉱山の有効活用や、製造時のCO2排出抑制という電炉鋼材のメリットを、都の関係部署にアピール。資材調達などで環境負荷の最小化に照準を合わせ、持続可能性に配慮する東京オリンピック・パラリンピックの調達コード基本原則が公表されたことから、東鉄はゼネコンへのPRを強化し、水泳競技が行われる「オリンピックアクアティクスセンター」、ボート競技が催される「海の森水上競技場」など、都が発注する東京オリンピック・パラリンピックの大型建築物件でH形鋼、ビルトH形鋼向け厚板等の採用を目指す。