2016年9月28日

JFES、IT活用 厚板競争力を強化 海外インフラにも照準

 JFEスチールは厚板事業の競争力強化を念頭にIT(情報技術)を活用してリアルタイムで生産進捗状況を顧客に伝える納入出荷業務統一や、京浜、福山、倉敷の3地区間のオーダーエントリーシステム共通化と厚板商品設計能力向上プロジェクトを実践、合わせて高機能材を主体とする高級鋼比率の向上、非造船部門の拡大として海外インフラの取り込みに注力する。IT活用では本年度から商社などに生産進捗情報の提供をレベルアップ、オーダーエントリーシステムも製造仕様のシステム言語を統一化、これによって他製鉄所で実践していた最適な生産方法などを移転しやすくし、より高効率な製造体制を固める。高級鋼やインフラ向け厚板構造材の対応にもつなぎ、事業高度化を図る。