2017年7月21日

鉄スクラップ 市況、関東中心に続伸

 国内鉄スクラップ市況が東日本を中心に続伸した。国内市場は電炉メーカーによる夏季減産期に突入しているものの、季節要因の”夏枯れ”で関東を中心に市中発生減、需給タイト化が深刻化し、メーカー、シッパーともに引き合いを緩めることができない緊張状態が継続。この環境下、中国における製品および半製品の市況アップや米国スクラップのトルコ向け輸出価格上昇等の影響を受けて、日本の輸出環境が堅調を維持し、関東では続騰する湾岸価格にけん引される形で地区メーカーによる炉前購入価格引き上げの動きが散発。一方、関西は関東に比べて輸出動向に左右されにくく、地区需給も極端にタイトになる場面が見られないことから、関東と関西のメーカー炉前購入価格ではトン3000円前後の差があり、”東高西低”の市況展開が続いている。

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