2017年11月6日

国内鉄スクラップ反発 電炉生産増で需要高まる

 国内鉄スクラップ市況が先週中に9月以来の反発局面を迎えた。国内電炉生産が増加していることを受けて、鉄スクラップ需要が高まったことなどが要因。主力向け先となる韓国からの引き合いは弱いものの、米国鉄スクラップ市況に底入れムードが強まっていることから「ベトナムや台湾が日本からの調達に着手する動きもある」(シッパー筋)など新規輸出マーケットに回復の兆しが見られることも影響した。さらに国内鉄スクラップの反発については、異形棒鋼など「こう着している製品市況などにも波及するのでは」(商社)との声も聞かれる。