2018年3月15日

共英製鋼、異形棒4月3000円値上げ

異形棒鋼メーカー各社は採算悪化が続く中、今年4月からの電極や合金鉄、耐火物などの副資材価格のほか、輸送費などの値上がりによる「未曽有のコスト高」に対しての危機感をさらに強めている。

国内最大手の共英製鋼は14日、4月販売分の異形棒鋼価格を全事業所(枚方・名古屋・山口、関東スチール)で前月比でトン当たり3000円引き上げると発表した。販価引き上げは2カ月ぶり。主原料となる鉄スクラップが高値圏で推移する中、4月からの大幅なコストアップについて「コスト構造の大きな変化と捉え、背水の陣で販価是正に臨む」(同社)とし、次月以降の製品販価も諸環境を見極めながら引き上げを検討していくという。