2018年8月7日

普通鋼電炉12社の4―6月期決算 全社増収、利益で明暗

 普通鋼電炉メーカー12社(連結10社、非連結2社)の2018年4―6月期決算が6日に出そろった。4―6月は条鋼類、鋼板類ともに国内鋼材マーケットが堅調に推移するとともに、製品価格の改善でメタルスプレッド(原料購入価格と販売価格の差)が徐々に拡大。一方、4―6月は鉄スクラップ価格が高値で推移したほか、電極や耐火物などの購入価格が大幅にアップしたことでコスト負担が増大した。その結果、売上高は前年同期比で12社が増収。経常利益は伊藤製鉄所を持分法適用会社としたことで負ののれんが発生した東京鉄鋼を含めて7社が増益となり、伊藤製鉄所は2期ぶりに黒字転換。東京製鉄と中山製鋼所、中部鋼鈑と朝日工業の4社は減益となった。

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