2020年6月30日

鉄スクラップ、関東相場1000円続落

 関東鉄スクラップ相場はトン1000円続落した。関東主要埠頭からの新規船積み予定が減少し、シッパー各社が引き合いを緩めたことで関東電炉メーカーへの鉄スクラップ入荷が増加。メーカー側は入荷量の調整を図るため、27日入荷分から買値をトン1000円引き下げた。ただ、市中の鉄スクラップ発生量は新型コロナウイルス流行以前の水準にはまだ戻っておらず、「供給過多の状態にはない」(商社)。シッパー側・メーカー側の鉄スクラップ購入意欲が減退していることで、足元は結果的に需給が緩んでいるようだ。