2020年10月5日

薄板3品在庫、8月末393万トン 異例の減少

 8月末の国内向け薄板3品在庫(メーカー・問屋・全国コイルセンター工業組合の合計、速報値)は前月比1・2%、4万7000トン減の392万5000トンとなり、3カ月連続で減少した。400万トンを下回るのは2カ月連続。高炉メーカーが複数の高炉をバンキング(一時休止)して大幅減産を行う一方、需要がメーカーの想定を上回る形で回復したことが大きな要因。例年、8月末在庫は鉄鋼メーカーと需要家の稼働日の相違という季節要因で増加傾向を示すが、今年は過去にない異例の結果となった。JFEスチールが西日本製鉄所・福山地区の高炉のバンキングを9月に解除したほか、他高炉も出銑比やライン稼働率の向上などで増産姿勢に転じてはいるものの、その増産効果が現れるにはもうしばらく時間が掛かるものとみられ、少なくとも短期的には在庫の減少基調が続く見通しだ。

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