2021年1月20日

鉄スクラップ 関西輸出入札が流札 需要家の買い意欲低下

関西鉄源連合会(会長=黒川友二・扶和メタル会長)が19日に実施した第98回鉄スクラップ共同輸出入札は、希望成約価格に達しなかったため流札となった。同会の入札で流札に終わったのは2008年10月以来約12年ぶり。世界の鉄鋼需要をけん引する中国で冬場の不需要期を迎えて鋼材市況が軟化していることなどを背景に、国際相場への影響が大きいトルコ向けの鉄スクラップ輸出価格が反落。アジアの鉄スクラップ需要家の買い意欲を低下させた。春節(旧正月)を前に「鉄スクラップのバラ積み船が確保できない」(シッパー筋)ことなども新規の輸出商談に影響したようだ。