2021年2月16日

関東相場、鉄スクラップ大幅上伸

関東地区の鉄スクラップ相場が先週末から大きく上伸した。電炉大手の東京製鉄・宇都宮工場が13日から鉄スクラップの買値をトン当たり6000円引き上げたため。同社の過去最大の上げ幅で、宇都宮工場の値上げは昨年12月26日以来約2カ月ぶり。冬季修繕に伴う炉休が明けたことや、1月末から輸出価格や他電炉の買値が引き上がって値差が生じていることが大幅な値上げにつながった。先行して値上げしていた他電炉やシッパーの上げ幅は15日時点でトン500―4000円程度にとどまっているが、旧正月後にかけて輸出価格が値上がりする可能性が高く、関東電炉の値上げ余地はまだ残っている。

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