2021年3月29日

関東相場 鉄スクラップさらに下落、電炉買値下げ シッパーは静観

 関東の鉄スクラップ相場が26日からさらに下落した。下げ幅はトン500円。電炉大手の東京製鉄・宇都宮工場は鉄スクラップの購入価格を3月11日以降、計5回下げており、関東の電炉にも都度値下げの動きが広がっている。直近高値からの累計下げ幅はトン2500円。ただ、3月下旬から、関東のシッパー各社は東鉄・宇都宮の動きに追随せずに提示価格を据え置いている。中国をはじめとするアジアの鉄スクラップ需要が堅調のため、「今後の相場反発への期待感が膨らんでいる」(商社)という。