2021年12月22日

鉄スクラップ 関東相場で下落止まらず

関東の鉄スクラップ価格の下落が止まない。電炉のH2購入価格は21日までの10日間でトン2000円下がり、直近高値(11月10日時点)よりもトン4500円安くなった。年末にかけて船積み件数が減って電炉メーカーへの出荷が増え、地区全体の需給がゆるんだ。今月の関東電炉の予定生産量が前月より少ないことも影響した。電炉大手の東京製鉄・宇都宮工場は16日に鉄スクラップの購入価格をトン500円下げ、他電炉やシッパーも追随した。その後、東鉄・宇都宮は21日まで様子見しているが、他の需要家は17日から21日にかけてさらに買値をトン500―1000円下げる動きが散発している。