2022年1月24日

21年全国粗鋼生産、7年ぶり増9633万トン コロナ影響から大幅回復

 2021年の全国粗鋼生産量は9633万3000トンと前年比15・8%増え、7年ぶりに増加した。新型コロナウイルス禍による経済への影響で1970年以降、過去50年の最低となった20年から大きく回復した。高炉メーカーの設備休止や高炉の改修工事が響き、3年連続で1億トンを下回った。22年は半導体不足による自動車の減産が上期も続く見通しだが、造船・建機など製造業全般に堅調で需要は底堅く、一方で高炉メーカーの生産能力は大きく変わらず、22年の粗鋼は前年と同規模となる見込みだ。

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