2022年7月6日

5月末の薄板3品在庫、3カ月ぶり増466万トン

 5月末の国内向け薄板3品在庫(メーカー・問屋・全国コイルセンター工業組合の合計、速報値)は前月比3・4%増の465万8000トンとなり、3カ月ぶりに増加した。5月の連休による季節要因の要素が強いが、昨年10月以来、8カ月連続で450万トンを超える高い水準が続く。メーカーの国内向け生産は144万トンで、昨年11月や今年1月の170万トンを上回るレベルからは大きく減少。日本製鉄の名古屋製鉄所・改修高炉の稼働延期をはじめメーカーの減産シフトは鮮明になっているが、需要に足踏み感もあるだけに、市況改善を進めたい市場にとっては在庫過剰は大きな重荷になっている。