2023年1月5日

23年の国内鉄鋼市場 自動車生産の回復焦点

国内鉄鋼市場は市中に鋼材在庫をなお多く抱えるものの、自動車生産の回復とともに徐々に需給が締まっていく見通しだ。自動車販売の需要は強く、円安による製造の国内シフトの動きも見られ、自動車生産が上向くのは確実視されている。建設需要は資材高などで足踏みしているが、複数計画される首都圏など都市部の大型再開発が動き出す見込み。ロシア・ウクライナ紛争や中国のコロナ禍、欧米経済の後退懸念など下振れの要素は海外が中心となり、直・間接輸出が内需や粗鋼生産に影響するが、メーカーは需要見合いで生産を抑えており、製販ともに価格重視の販売機運を保つ方向だ。

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