2023年1月16日

鉄スクラップ2000円上伸 電炉H2買値 3カ月半ぶり5万円超

国内の鉄スクラップ相場が先週末の13日にトン当たり2000円前後上昇し、各電炉メーカーのH2(指標品種)購入価格が昨年9月末以来3カ月半ぶりにおおむね5万円台に乗った。東南アジアから日本への鉄スクラップの引き合いが目先で強まるとの予測が、需給を引き締めた。北半球諸国が冬季で供給難に陥っていることが背景にある。電炉大手の東京製鉄は13日に全拠点の鉄スクラップ購入価格を2000円上げ、他電炉や輸出業者に買値引き上げの動きが広がった。一方で中部や関西の相場は横ばい推移。ある商社は「需要が増えたのではなく、単なるナイモノ高だ」だとして「上昇基調が今後1カ月以上続くとは思えない」と分析する。





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