2025年2月5日

特殊鋼労使懇談会開く 安全・健康経営 優先課題に 人材確保・CN対応も

 特殊鋼労使懇談会が4日、名古屋市中村区のホテルで開催され、専業メーカー6社(大同特殊鋼、愛知製鋼、山陽特殊製鋼、三菱製鋼、日本高周波鋼業、東北特殊鋼)の社長と労務担当役員、日本基幹産業労働組合連合会幹部や6社労組の執行委員長が出席した。

幹事会社である大同特殊鋼の清水哲也社長は、「特殊鋼業界の現状と今後の課題」を説明。清水社長は取り組むべき第一の課題に「安全への取り組み」を挙げ、「鉄鋼業界が目標とする重大災害ゼロはいまだに達成されていない。今一度、“安全は全てに優先する"の原点に立ち返り、安全感性を高める重要性を強く感じる。安全に働くことができる職場づくりに向け、安全への投資促進や、協力会社も一体となった安全教育の充実、現場の方々の安全意識を一段上げる活動を、経営の優先課題として取り組んでいく」と述べた。

第二の課題は「健康経営」とし、「『健康経営』は経営戦略の一環として取り組むべきこと。全ての従業員が心身ともに健康で安心して働ける職場作りに向け、生活習慣病対策、メンタルヘルス対策、体力向上策、育児介護の両立支援などワークライフバランスを意識した働き方の見直しなど、多方面での取り組みが重要。個々の従業員が自分事として健康維持に向き合う意識を労使一体で醸成してくべき」と訴えた。

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