JFEスチールは8日、国内粗鋼生産能力を現有の高炉7基・2600万トン体制から、高炉5基と電気炉1基・2100万トン体制に縮小すると発表した。本年度からスタートした中期経営計画の施策の一環。国内需要の減少、中国の過剰生産や米国の関税政策による輸出環境の悪化を受けたもので、5月から実施予定の西日本製鉄所・倉敷地区の第3高炉(炉容積5055立方メートル)のバンキング期間を第2高炉を革新電気炉にプロセス転換する28年度までとしたほか、新たに西日本製鉄所・福山地区の第4高炉(5000立方メートル)も27年度をめどに休止する。コークス炉や連続鋳造設備など附帯の上工程設備も休止する。