鉄スクラップの高度循環利用 東大に初の専門研究会

東京大学はこのほど、生産技術研究奨励会に「鉄スクラップの高度循環利用特別研究会」（代表幹事＝醍醐市朗・同大先端科学技術研究センター准教授）を立ち上げた。鉄スクラップを専門とする研究会の設置は同大として初めて。2050年のカーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーの実現に向け、鉄鋼材の生産は高炉法から電炉法へのシフトが進むとみられている。特に高級鋼材を製造する際の鉄スクラップは品質要求が厳しくなることが予想され、学産官が連携して鉄スクラップを高度循環利用する仕組みを描く。