2025年10月7日

大阪・関西EXPO/「黄金の茶室」を出展/イーコット アルミ材で構成

非鉄流通問屋のイーコット(本社=大阪市東成区、田邊剛一社長)は大阪・関西万博の関西パビリオン多目的エリアにおいて、京都府久御山町の企業で共同製作した「黄金の茶室」を出展した。

「黄金の茶室」は東京大学川添研究室がデザインし、京都府下のものづくりの町である久御山町の企業10社が技術力を結集して茶室や茶器を製作。2017年に京都府南部で開催された「お茶の京都博」で初めて披露され、その後は久御山町役場内に展示されていた。同社の京都工場は久御山工業団地にあり、鉄道車両や内装建材向けのアルミ形材加工を行っている。

茶室は長さ3メートルのアルミ形材を組み合わせた壁材で構成されている。アルミ使用量は合計180キロ。壁材の内部には、実物の金箔をスキャンしたデータから再現した、金粉によるスクリーン印刷が施されている。アルミで軽量なため、解体して輸送・移設することもできる。

閉幕前で来場者が増えていたこともあり、1―5日の期間限定の展示では多くの人が足を止めた。事前予約者には茶室内で点じた抹茶がもてなされた。田邊社長は「アルミ形材の良さを万博で広めることができてよかった」と話した。







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