2017年9月26日

台湾・寛度科技、インジウム再生能力増強 年内めど、新規設備導入

【台湾・新竹=服部友裕】インジウムのリサイクルを手掛ける、寛度科技(本社=新竹県湖口工業区)は、インジウム・リサイクル能力の増強を目的に、年内をめどに本社工場に新規設備の導入を進めている。これによりリサイクル能力を高め、再生インジウム・インゴットの生産量拡大を目指す。将来的には本社工場近隣エリアに新工場の建設なども検討していく方針だ。

同社は2004年、台湾北部にあるIT産業集積地、新竹市近郊の工業団地に本社工場を設立。現在は使用済みITOターゲット材などを回収し、インジウムのリサイクル事業に取り組んでいる。直近のインジウム・インゴットの生産量は月5トンほど。本社工場の敷地面積は1747平方メートル、延べ床面積は1821・11平方メートル。従業員数は約70人。ISO9001、ISO14001を取得済み。

同社では今期の廃インジウム回収量が前期比7・7%増となることを予測している。廃インジウム製品の回収先である台湾のIT関連企業の生産が好調なことが背景にある。それを受け、同社では独自設計のもと製造された新規設備の導入を本社工場で進めている。具体的には前工程で用いる剥離機、後工程で用いられる圧延機、電解設備などを設置しているところ。年内にはすべての工事が終了する見込み。

また、インジウム・インゴットについても現在、金属品位で5N(99・999%)まで対応可能だが、今後はユーザーニーズを見極めながら6N(99・9999%)まで対応できるよう研究開発を進めていく考え。同時に海外の取引先も従来の日本や韓国、米国だけでなく、欧州にも広げていく方針を固めている。

将来的には新工場の建設を検討している。現在、本社工場近隣で用地の探索を進めている。新拠点の設立で処理能力を引き上げるとともに、これまで蓄積してきたノウハウをベースに設備の自動化を推進する。これにより従来よりも生産性および生産効率を高め、台湾においてよりハイレベルなリサイクルを実践していく考えだ。

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