2022年6月20日

これからの鉄鋼人へ/(下)/東京製鉄/今村清志常務(営業本部長)/電炉業界にCNの新風/低炭素鋼脚光「夢と誇りを」

 ――11年10月に取締役営業本部長になり、営業のトップとしてどのようなポリシーで陣頭指揮を執ってきたか。

 「私の性格はポジティブ、どちらかと言えば拡大志向である。11年に就任した時は市場環境が厳しく、拡大しようと思っていても、田原工場を新設したばかりでもあり、岡山工場にも熱延工場があり、鋼板類は2工場。条鋼類は3工場あり、これをできればフルに動かしたかったが、それを許してくれる状況になかった。拡大路線を取れば赤字が増える。最終的に田原で減損処理を余儀なくされた。一度線を引き直し、スプレッド重視の経営に転換し、数量を求めるのをやめた。生産量、販売量が落ちることには忸怩たるものがあった。生産量は300万トンを超えることがなく、200万トン台の下のあたりで低迷した。そこが転換点だった。厳しいスプレッド経営を続けてきたが、これが功を奏し、前期まで9期連続黒字となっている」

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九州現地印刷を開始

九州地区につきましては、東京都内で「日刊産業新聞」を印刷して航空便で配送してまいりましたが、台風・豪雨などの自然災害や航空会社・空港などの事情による欠航が多発し、当日朝に配達できないケースが増えておりました。
 こうした中、「鉄鋼・非鉄業界の健全な発展に寄与する専門紙としての使命を果たす」(企業理念)ことを目的とし、株式会社西日本新聞プロダクツの協力を得て、12月2日付から現地印刷を開始いたしました。これまで九州地区の皆さまには大変ご迷惑をおかけしましたが、当日朝の配達が可能となりました。
 今後も「日刊産業新聞」「日刊産業新聞DIGITAL」「WEB産業新聞」によるタイムリーで有用な情報の発信、専門紙としての機能向上に努めてまいりますので、引き続きご愛顧いただけますよう、お願い申し上げます。
2024年12月 株式会社産業新聞社