2025年11月13日
TASS2025/台湾最大級のサステナブル展/循環経済 台湾から世界へ
台湾南部の中核都市、高雄市を中心に活動する台湾永続供応協会(TASS)は、5日から7日にかけて高雄市中心部の高雄展覧館で、台湾最大級のサステナブル展示会「TASS2025」を開催した。今回はAIなどのデジタル技術の活用を全面に掲げ、台湾政府経済部(経済産業省に相当)や環境部(環境省に相当)資源循環署、金属工業研究発展センター、大学研究機関や半導体やバイオマスの資源循環に取り組み企業などがブースを設け、多くの来場者が訪れた。併催のフォーラムや国際会議ではサプライチェーンや資源循環、地熱発電などさまざまなテーマについてインターナショナルな議論が行われ、サーキュラーエコノミー(CE)や脱炭素の実現に向けて、台湾・高雄市から世界にアピールした。(服部 友裕)
デジタル技術で一歩前進/高雄市からCE・脱炭素発信
TASS2025では、資源循環や脱炭素に関する多くの技術や取り組みが紹介された。台湾政府行政院経済部(経済産業省に相当)は、半導体産業などから排出されるアルミプラスチック包装材の分離回収技術や、台湾初のゼロエネルギー建築物「光源之石」などを紹介し、循環経済の重要性をアピールした。
アルミプラスチック包装材は、半導体・電子部品や医療など幅広い分野で用いられるが、アルミとプラスチックからなる複合材のため従来方法では分別が難しく、焼却処理されるため二酸化炭素排出の原因の一つになってきた。
潔安環保工程(本社=台中市)はアルミとプラスチックの膜を分離する技術を開発し、プラスチックは100%、アルミは75%以上の含有率で再資源化できる。リサイクルした素材は台湾の大手半導体メーカー、TSMCのノベルティーグッズなどに用いられている。
サステナブルな材料エコシステムの構築を目的とした永続材料図書館(台中市)と、そのオンラインプラットフォームも注目を集めた。これまで1000件を超える金属やプラスチックなどの材料が収集・掲載され、サステナブル材料の普及と循環経済の実践加速に貢献する。
台湾電力は台湾中部の彰化県にある風力発電の保守センターとして台湾初のゼロエネルギー建築物として建設した「光源之石」の模型を展示した。風力発電設備のメンテナンス機能を妨げずに外壁に備えた太陽光発電パネルで再生可能エネルギーを生み出し、ゼロエネ化を図れる。
デジタル関連企業15社出展
台湾でAIやデジタル技術を有した中小企業を集めたエリアが設けられ、15の企業がブースを出展し、最先端のデジタル技術を披露した。
経済部が主導し、デジタル関連の技術を有した中小企業をフォーカスした内容となっている。同時に国際連携の強化や海外進出を強化するため、展示会開催期間中に日本華商経貿連合会とMOUを結び、先端技術を有した中小企業の海外展開を支援した。
ブースでは台湾で登録している全ての中小企業を検索できるAI診断書サービスを展示したほか、製造業関連では士芃科技が独自開発した建築物をAIでワンストップで設計から対応できるシステムを紹介した。
デジタル技術で一歩前進/高雄市からCE・脱炭素発信
TASS2025では、資源循環や脱炭素に関する多くの技術や取り組みが紹介された。台湾政府行政院経済部(経済産業省に相当)は、半導体産業などから排出されるアルミプラスチック包装材の分離回収技術や、台湾初のゼロエネルギー建築物「光源之石」などを紹介し、循環経済の重要性をアピールした。
アルミプラスチック包装材は、半導体・電子部品や医療など幅広い分野で用いられるが、アルミとプラスチックからなる複合材のため従来方法では分別が難しく、焼却処理されるため二酸化炭素排出の原因の一つになってきた。潔安環保工程(本社=台中市)はアルミとプラスチックの膜を分離する技術を開発し、プラスチックは100%、アルミは75%以上の含有率で再資源化できる。リサイクルした素材は台湾の大手半導体メーカー、TSMCのノベルティーグッズなどに用いられている。
サステナブルな材料エコシステムの構築を目的とした永続材料図書館(台中市)と、そのオンラインプラットフォームも注目を集めた。これまで1000件を超える金属やプラスチックなどの材料が収集・掲載され、サステナブル材料の普及と循環経済の実践加速に貢献する。
台湾電力は台湾中部の彰化県にある風力発電の保守センターとして台湾初のゼロエネルギー建築物として建設した「光源之石」の模型を展示した。風力発電設備のメンテナンス機能を妨げずに外壁に備えた太陽光発電パネルで再生可能エネルギーを生み出し、ゼロエネ化を図れる。
デジタル関連企業15社出展
台湾でAIやデジタル技術を有した中小企業を集めたエリアが設けられ、15の企業がブースを出展し、最先端のデジタル技術を披露した。
経済部が主導し、デジタル関連の技術を有した中小企業をフォーカスした内容となっている。同時に国際連携の強化や海外進出を強化するため、展示会開催期間中に日本華商経貿連合会とMOUを結び、先端技術を有した中小企業の海外展開を支援した。
ブースでは台湾で登録している全ての中小企業を検索できるAI診断書サービスを展示したほか、製造業関連では士芃科技が独自開発した建築物をAIでワンストップで設計から対応できるシステムを紹介した。












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