社会人野球の第46回ＪＡＢＡ東北大会が7日から11日まで、仙台市民、石巻市民の両球場で行われ、新日鉄住金勢3チーム（新日鉄住金かずさマジック、新日鉄住金鹿島、室蘭シャークス）が出場。同大会に優勝すると秋に行われる日本選手権への出場権を得られるため、各チーム熱戦を繰り広げた。

　新日鉄住金鹿島、室蘭シャークスは予選ブロックで敗退したが、新日鉄住金かずさマジックは全勝で決勝トーナメントに進出。11日に行われた準決勝では日本製紙石巻と対戦し、白熱した試合となったが0対3で惜敗した。ただ、かずさマジックは4月に行われた四国大会で優勝しており、すでに日本選手権への出場権を獲得している。今後は、夏に行われる都市対抗野球大会に照準を定める。

　かずさマジックの前ゼネラルマネージャーで、新日鉄住金東北支店の天谷武支店長も応援に駆け付け、「彼らの原点の一つは釜石。震災の年に訪問し、ボランティアをしながらいろいろなことを学んだ。今回東北には思いを持って来ていると思うので、少しでも恩返しができれば」と語った。