2015年11月20日

豊田メタルが廃車供養 「素材として再生」祈願

 自動車リサイクル業の豊田メタル(本社=愛知県半田市日東町1―6、浅野幹雄社長)は19日、工場敷地内で第38回となる廃車供養式を行った。当日は自動車解体業で組織する豊田メタル協力会や豊田自動車、地元自治体など、関係者約50人が参加し、交通安全の祈願を捧げた。

 廃車供養は、日常生活や産業活動で貢献した車に感謝するとともに、交通事故被害者の慰霊、交通安全の祈願を目的に例年実施しているもの。

 神事終了後、浅野社長は「リサイクル処理する車は年間約12万台。設立以来、累計は700万台弱となっており、交通安全を切に願いつつ、この車を素材としてしっかり甦らせる誓いを祈願している。当社は世界的にも珍しい、カーメーカーも出資するリサイクル会社で、モータリゼーションの黎明期である1970年代に産声を上げ、廃車リサイクルのパイオニアとして確かな地位を築いてきた。今年度は5月に水の循環を利用した設備をASR再資源化工程に導入し、非鉄類の回収率を高めるとともに、7月には非鉄選別設備を大幅に改修。10月には小型モーターなどを対象に、新規設備の導入と付加価値の向上を図った。また来年末を視野に、エアバック処理能力の増強を目的とした加熱炉の建設を進めており、100%のリサイクルを目指してさらに技術力を高め、自動車リサイクルをリードする企業であり続ける努力をしていく」とあいさつした。







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