2000.04.05
大 蔵省は4日、特恵関税輸入の日別管理のうち、非鉄金属地金の1―3日分入関実績(速報)を集計した。同省によると銅4万439トン、鉛1986トン、亜鉛3万6397トンで、銅と亜鉛はシーリング枠を超えたため、5日付で特恵適用停止となる。今年度の輸入量は4日分を入れると前年度に比べて、銅は横ばい程度、鉛は前年を下回り、亜鉛は上回る見通し。銅は予想通りで国内需給への影響は少ない、亜鉛は多く4―6月はこの影響で多少だぶつくとみられる。

 【銅】

 1―3日通関は、前年度(4万7567トン)を下回っている。この中で最大のチリは2万8197トンと前年度(2万3534トン)を上回っている。フィリピン、ザンビア、ペルーは下回った。大手需要家向けの4―6月の長契約が大半とみられ、市中にはあまり出回らないので需給への影響は少ないと予想される。

 【鉛】

 大幅に減少している。中国のみで、その中国も2000トンを下回って低調である。

 【亜鉛】

 大幅に増加しており、中国の入荷が大半。ペルーも増加している。この2カ国だけで昨年を上回っている。予想を上回る水準なので、足元の国内需給に影響を与えるものと予想される。商社独自の手当てが多いとみられ、これが4―6月で販売されるので市況に影響を与えるものとされている。

銅 、黄銅、リン青銅板・条メーカーは「選択受注」を強化する。電子材向けとしておう盛な需要が続き、需給が完全に逆転しているため、不採算受注を取りやめ、ユーザーごとに認定されている銅合金として高付加価値化に特化する傾向を強めている。

 日本伸銅協会の企画運営委員会(委員長=高津久経・住友軽金属工業大阪伸銅品部長)が最近の伸銅品動向について説明したもの。

 同委員会によると、これら3条は半導体用リードフレーム、端子・コネクター材など電子材として過去最高の需要レベルを更新中。2000年度の需要見通しでは、銅板・条27万トンで前年度比5・4%増、リン青銅板・条6万3000トンで同8・4%増加する。黄銅板・条も16万2700トンで同0・5%微増の見込み。

 板・条メーカーはこうした需要を背景にフル操業を継続・強化しているが、それでも納期遅延の恒常化を招き、足元の受注ラッシュから見ても当分の間、納期問題を解消できそうもないようだ。

 また、東南アジアにシフトした電子材関連の日系企業に「認定合金」として輸出する比率が増え、2000年度見通しでは銅条6万7900トンで銅管の6万5000トンを上回る公算が大きい。

 ここ10年間の輸出数量は95、96、99年度で銅管が7万トン前後で過去最高水準を記録したが、2000年度は5000トン前後減少しそう。これに対し銅条はほほ右肩上がりで推移し、2000年度は品種別でトップの座をキープしてきた銅管を抜くことになる。

 また、2000年度の黄銅板・条輸出は1万6300トンで前年度比25%も大幅に減少する見通し。黄銅条の場合、ユーザー認定合金の銅、リン青銅条と異なり汎用品であるため韓国品などとの無用な価格競争を回避しようしている折、あえて輸出商談を回避するものとみられる。

大 平洋金属は4日、4―6月積みのフェロニッケル販価をトン当たり21万円引き上げて120万5000円にすると発表した。5期連続の値上げとなる。100万円を超えたのは98年7―9月以来で、96年以来4年ぶりの高値となる。

 指標となるLMEニッケル価格は、1ポンド当たり1月3・77ドル、2月4・38ドル、3月4・67ドル、平均4・27ドルと前期(10―12月)の3・53ドルに比べて0・74ドルの値上がり。1―3月の為替は、平均1ドル=108・13円と前期(10―12月)の105・56円に比べて2・57円の円安。

 フェロニッケルは、国内需要はステンレスの輸出好調でやや上向いている。輸出市場は台湾と韓国ともステンレス生産活況で順調。

 相場は、LME在庫が減少傾向にあるのでLMEが上向き傾向にあるとしており、これからインコのサドベリーと8月にファルコンブリッシの労働協約改定交渉があり、これがこじれるとさらに相場が上がると予想している。

日 立電線は3日、電子モールを開設、同社製品のインターネット販売を本格的に開始したと発表した。電線メーカーが独自のインターネットモールを開設するのは初めて。当初は約100品目でスタートするが、今年度中に2000品目に拡大する。また、ネット販売をBtoB(企業間取引)にも拡大する方針。

 電子モールは「ねっと・de・Commerce日立電線」。受注から梱包までを日立電線グループ、配送から集金・入金を佐川急便が受け持つ。複数の会社による一連の業務が一つに統合されたシステムで実施されるのが特徴。

 日立電線の各事業本部・各特約店が事業主として出店。事業主は製品選択、コンテンツ原案の作成、PRなどをすべて自分達の工夫で行う。日立電線のモール管理部署はモール事業を行うことにより、同社グループ内にインターネットを使ったビジネスの場を提供する役割を担う。これにより同社グループ内の社内ベンチャーの育成を図る。

 対象製品はネットワーク機器、LANケーブル、オーディオケーブル、家庭用配線ケーブルなど。同社は日本最大規模の電子モール「楽天市場」に銅バスケットなど家庭用抗菌商品をすでに2月下旬から販売している。今後はBtoB向けの会員制を導入し、全取引件数の6割をネット販売にする方針。

 電子モールのアクセスは、http://mall.hitachi−cable.co.jp/
給 水システム協会主催による「鉛レス銅合金の勉強会」が3日、東京・本郷の全水道会館で開かれた。会場に集まった参加者は約120人。勉強会では三宝伸銅工業(大阪府堺市)や上越マテリアル(新潟県上越市)など4社が講演し、鉛レス銅合金についての情報を提供。水道水の鉛基準値の規制強化を背景に、給水関連器具に使われている黄銅や青銅の鉛レス化が急がれるが、各社とも自社製品をアピールしていた。

 三宝伸銅工業は98年開発した鉛レス銅合金「エコブラス」を発表した。同製品の成分は銅75・5%―亜鉛21・4%―ケイ素3%。ケイ素を添加することで従来の鉛入り黄銅と同等の快削性を実現。熱間鍛造性や鋳造性にも優れるので切削以外の加工もできる。

 上越マテリアルは英社からライセンス取得した銅合金「ジョイアロイ」を説明。国内では同社を含む4社で協議会を結成、普及に全力を注いでいる。成分は銅83―86%、亜鉛7―10%、錫3・5―5%、ビスマス2―4%。一般的な青銅合金BC6の代替を狙ったもので、BC6に比べて切削性を大幅に向上。加工方法は鍛造を除く切削や鋳造が可能だ。

 また、中越合金鋳工(富山県中新川郡)は鉛レス快削青銅合金「アクアブロンズ」を、キッツ(千葉県千葉市)は鋳物用鉛レス青銅合金「キーパアロイ」を発表した。アクアブロンズは水栓金具に利用されるもので、連続鋳造品の主要成分は銅85・5%、亜鉛7・1%、錫4・3%、ビスマス2・9%。キーパアロイは米国で開発されたセビロイ材をベースに独自改良したもので、鉛の代わりにセレンとビスマスを添加することで快削性を確保している。

通 産省は、2月のアルミ建材生産・出荷統計をまとめた。それによると、生産は4万375トンで前年同月比6・1%増、前月比7・7%増を記録。また、出荷は3万9835トンで同8・2%増、前月比でも同じく8・2%増となった。この結果、生産・出荷とも4カ月連続で前年実績を上回った。主力の木造住宅用サッシが堅調なことに加え、ビルサッシも上向いたため、全体では復調ムードが続いている。

 品種別に見ると、木造住宅用サッシは生産1万6220トン(前年同月比9・0%増)、出荷1万6150トン(同10・5%増)で、生産が8カ月連続、出荷も4カ月続けて増加した。

 ビル用サッシは、生産1万2464トン(同7・0%増)、出荷1万2297トン(同6・0%増)。これにより生産は3カ月連続、出荷で2カ月ぶりのプラスとなった。

 アルミドアは、生産3406トン(同10・8%増)、出荷3292トン(同10・7%増)と、ともに4カ月連続増加。

 アルミエクステリアは、生産8285トン(同1・9%減)、出荷8096トン(同6・5%増)。この結果、生産は2カ月連続マイナス、出荷が5カ月続けてプラスを記録した。

通 産省は3日、東京工業品取引所の「アルミ地金」の本上場を認可した。