2000.07.12
2 000年度上期の国内亜鉛需要は堅調に推移する見通しである。製錬業界によると30万トン以上となるのは確実で、31万―33万トンと予想される。亜鉛鉄板向けの需要が好調であるのに加えて、その他メッキ向けも順調で、伸銅やダイカストも伸びる方向にある。減少する需要部門がなくなっている。この傾向は下期でも持続すると見込まれている。

 亜鉛鉄板の需要が好調なのは、国内では住宅向けの需要増と自動車向けの増加による。自動車向けの亜鉛鉄板は電気メッキから亜鉛の消費量の多い溶融メッキに移行している。

 また、東南アジア向けの亜鉛鉄板輸出が高水準で、これに伴って国内の亜鉛鉄板メーカーの生産が高水準で推移している。

 東南アジアの景気回復に伴って現地の亜鉛鉄板需要が好調に推移しており、秋以降も持続するとの強気の見方もある。その一方で、現地の在庫積み増しが一巡すれば、輸出のペースが落ちるとの慎重な見方もある。ともあれ、上期の輸出は増加しそうだ。

 その他のメッキでは、溶融亜鉛鍍金が一応順調に推移している。溶融亜鉛鍍金の生産は99年度で底入れしたとみられており、本年度では微増程度となりそう。伸銅向けも微増と予想される。

 このようなことから、上期の需要は通産省の見通し30万1500トンを上回る31万トンから33万トン程度が期待できる。

日 本アルミニウム合金協会が3日発表した5月のアルミ二次地金・同合金地金の需給実績によると、生産は7万711トンで前年同月比3・7%増、出荷は7万1455トンで同2・1%増となり、生産・出荷とも7カ月連続のプラスとなった。主力需要の自動車向けが好調を維持しているほか、押出向けも回復していることを反映した。

 需要分野別の出荷内訳をみると、ダイカスト向けが3万5637トンで同3・4%増、鋳物向けが1万8217トンで同5・6%減、板向けが6746トンで同0・5%増、押出向けが5187トンで同26・9%増などとなった。

 また、品種別の生産内訳は、合金地金が5万3893トンで同6・3%増、二次地金が7420トンで同8・4%増、ビレットが3993トンで同39・6%増など。

 一方、5月の原料需給は、受け入れが8万9381トンで同0・45増、消費が8万3444トンで同4・3%増。なお、受け入れのうち新地金・副資材を含む輸入原料は1万9838トンで同3・1%増となり、全体の22・2%を占めた。

三 菱マテリアルと三菱アルミニウムは3日、ダンプ架装メーカー大手の小平産業(栃木県小山市)と共同でアルミ製の荷台(ベッセル)を搭載した「高積載アルミズームダンプ」を開発、8月1日から架装販売を開始すると発表した。開発したのは10トン積載タイプ(車両総重量20トン)のアルミダンプで土砂や砕石骨材の運搬に用いる。ベッセルにアルミ押出材を使用することで車体重量を軽量化、積載重量も現在主流のスチールダンプに比べて(同じ総重量の場合)約10%増やした。物流業界における輸送効率向上が期待される。

 製品化に際しては小平産業の架装ノウハウを生かすとともに、三菱アルミの押出材を使用、CAE(コンピューター援用エンジニアリング)解析によりベッセルの形状を最適化した。アルミ押出材をベッセルに使用したのは過去に例がなく、アルミ板材を加工した従来のものに比べて溶接個所が少ないことから、耐久性が向上しているうえ、価格的にも優位性を発揮する。また、ダンプアップ方法にはベッセル先端をリフトアップするテレスコピック方式を採用、車体重心位置が下がるので安定性が改善したという。

 今回開発した10トン積載タイプのアルミダンプは同総重量の堅牢型スチールダンプに比べて約1トンの軽量化を実現している。この軽減された1トン分をそのまま積載量に反映できるので物流業界におけるメリットは大きい。

 ベッセルの製作は三菱マテリアル静岡製作所(静岡県駿東郡)で行い、ダンプ架装は小平産業の担当。販売は全シャシーメーカー対象に両社がそれぞれ手掛け、初年度は両社合わせて50台、2年後には200台の架装販売を計画している。最大積載量は10900キログラムから11300キログラム。標準価格は360万円。

日 鉱金属は3日、7月積み銅建値をトン22万円で据え置くと発表、即日実施した。今回の措置により、前月に比べて月間平均建値は2200円安となった。

 国内建値の指標となる海外銅相場は、ここしばらく閑散模様が続き、前月末にはセツルメント・ベースLME1773・5ドル、NYC81・55セントとしっかり推移したが、ボックス圏をもう一段上に抜け出すことが出来ないでいる。

 円は前月末にかけて、TTS1ドル=105―106円台で推移、今週明けには同107円まで円安に振れたが、輸入採算値(諸掛かり費用含む)は22万円台半ばで頭打ちとなって前月と同じく、山元では月明け建値の引き上げを見送った。

三 菱マテリアルは3日、7月積み鉛建値を据え置きトン当たり8万2000円にすると発表した。前月の平均建値に比べても変わらず、4カ月連続で同水準となる。

 30日入電のLME鉛セツルメントは440・5ドルで円換算4万7134円、関税2700円を加えると4万9834円、諸掛かりを3万2166円と算出した。

三 井金属は3日、7月積み亜鉛建値をトン当たり3000円引き上げて同16万1000円に改定すると発表した。同建値は6月平均値15万8700円に比べて2300円上回る。

 30日入電のLME亜鉛セツルメントは1148ドルで円換算12万2836円、関税4300円を加えると12万7136円、諸掛かりを3万3864円とみている。

 これに伴い、ダイカスト用亜鉛合金販価も3000円上げ、ZAC1=19万9000円、同2=20万9000円、ZAS=21万9000円とした。

住 友電工は3日、全額出資で巻線の製造・開発の新会社「住電マグネットワイヤー」(名古屋市南区、奥野哲也社長、資本金20億円)を設立したと発表した。

 新会社は事業効率の向上を目的に住友電工の機器電線事業部の巻線製造を分社化したもので、営業開始は今月1日。事業内容は巻線・同応用製品の開発、製造、加工。製品は従来通り住友電工を通じて販売される。従業員は320人。

7 月第1週の海外貴金属相場は、金が今月12日の英国金入札を控えて285―290ドル前後で推移しそうだ。銀は500―510セントどころで底堅く推移か。白金は需給タイト感を背景に580ドル台をうかがう展開が予想される。

 前週は、NYC金が米国の金利据え置きを材料に290ドル台に持ち直し、つれてNYC銀は500セント台を回復した。NYMEX白金も需給タイト感から560ドル台に反発した。金相場は米国の金利動向が注目されていたが、米連邦公開市場委員会(FOMC)は前週28日に市場の予想通り金利据置きを決定。このため、同日のNYC金相場は2週間ぶりに290ドル台に乗せたが、同水準になると利食い売りの圧迫もあり、上げ幅は若干削られた。

 ただ、同市場では雇用環境が引き続きタイトであるため、賃金インフレの可能性が指摘されており、当面は今週7日発表予定の米雇用統計が注目材料となりそうだ。さらに米国では景気減速観も台頭し、株価も上値が重くなり、ドル安を懸念する見方が強まっている。また、原油相場の上昇や米労働市場のひっ迫などにより、インフレ懸念も先行き見込まれるため、米国の金利追加引き上げの見方があり、インフレ動向次第によって貴金属への投資見直しも予想される。

 当面はこれといった強材料が見当たらず、来週12日に予定されている英国の金入札を見守る展開となりそうだ。

 銀は新規の手掛かり材料難により、前月中旬から下旬にかけてテクニカルな動きを強め、490セント台で下値を試す動きとなったが、金相場の反発に追随して500セント台に持ち直し、底堅い地合いを示した。当面は引き続き材料不足により金相場をにらんだ推移が予想されるが、値動きは小幅にとどまりそうだ。

 白金は需給タイト感の強まりから、堅調な動きを続けそうだ。ロシアからの売却は依然として見受けられず、実需筋の買いも出ている。リースレートもひところより低下したものの、29日時点で39%と他の貴金属より高水準にある。需給が緩和されない限り、強基調を保ちそうだ。


海外金属相場285―290ドル前後を予想 今週の展望
7 月第1週の海外貴金属相場は、金が今月12日の英国金入札を控えて285―290ドル前後で推移しそうだ。銀は500―510セントどころで底堅く推移か。白金は需給タイト感を背景に580ドル台をうかがう展開が予想される。

 前週は、NYC金が米国の金利据え置きを材料に290ドル台に持ち直し、つれてNYC銀は500セント台を回復した。NYMEX白金も需給タイト感から560ドル台に反発した。金相場は米国の金利動向が注目されていたが、米連邦公開市場委員会(FOMC)は前週28日に市場の予想通り金利据置きを決定。このため、同日のNYC金相場は2週間ぶりに290ドル台に乗せたが、同水準になると利食い売りの圧迫もあり、上げ幅は若干削られた。

 ただ、同市場では雇用環境が引き続きタイトであるため、賃金インフレの可能性が指摘されており、当面は今週7日発表予定の米雇用統計が注目材料となりそうだ。さらに米国では景気減速観も台頭し、株価も上値が重くなり、ドル安を懸念する見方が強まっている。また、原油相場の上昇や米労働市場のひっ迫などにより、インフレ懸念も先行き見込まれるため、米国の金利追加引き上げの見方があり、インフレ動向次第によって貴金属への投資見直しも予想される。

 当面はこれといった強材料が見当たらず、来週12日に予定されている英国の金入札を見守る展開となりそうだ。

 銀は新規の手掛かり材料難により、前月中旬から下旬にかけてテクニカルな動きを強め、490セント台で下値を試す動きとなったが、金相場の反発に追随して500セント台に持ち直し、底堅い地合いを示した。当面は引き続き材料不足により金相場をにらんだ推移が予想されるが、値動きは小幅にとどまりそうだ。

 白金は需給タイト感の強まりから、堅調な動きを続けそうだ。ロシアからの売却は依然として見受けられず、実需筋の買いも出ている。リースレートもひところより低下したものの、29日時点で39%と他の貴金属より高水準にある。需給が緩和されない限り、強基調を保ちそうだ。


海外金属相場285―290ドル前後を予想 今週の展望
7 月第1週の海外貴金属相場は、金が今月12日の英国金入札を控えて285―290ドル前後で推移しそうだ。銀は500―510セントどころで底堅く推移か。白金は需給タイト感を背景に580ドル台をうかがう展開が予想される。

 前週は、NYC金が米国の金利据え置きを材料に290ドル台に持ち直し、つれてNYC銀は500セント台を回復した。NYMEX白金も需給タイト感から560ドル台に反発した。金相場は米国の金利動向が注目されていたが、米連邦公開市場委員会(FOMC)は前週28日に市場の予想通り金利据置きを決定。このため、同日のNYC金相場は2週間ぶりに290ドル台に乗せたが、同水準になると利食い売りの圧迫もあり、上げ幅は若干削られた。

 ただ、同市場では雇用環境が引き続きタイトであるため、賃金インフレの可能性が指摘されており、当面は今週7日発表予定の米雇用統計が注目材料となりそうだ。さらに米国では景気減速観も台頭し、株価も上値が重くなり、ドル安を懸念する見方が強まっている。また、原油相場の上昇や米労働市場のひっ迫などにより、インフレ懸念も先行き見込まれるため、米国の金利追加引き上げの見方があり、インフレ動向次第によって貴金属への投資見直しも予想される。

 当面はこれといった強材料が見当たらず、来週12日に予定されている英国の金入札を見守る展開となりそうだ。

 銀は新規の手掛かり材料難により、前月中旬から下旬にかけてテクニカルな動きを強め、490セント台で下値を試す動きとなったが、金相場の反発に追随して500セント台に持ち直し、底堅い地合いを示した。当面は引き続き材料不足により金相場をにらんだ推移が予想されるが、値動きは小幅にとどまりそうだ。

 白金は需給タイト感の強まりから、堅調な動きを続けそうだ。ロシアからの売却は依然として見受けられず、実需筋の買いも出ている。リースレートもひところより低下したものの、29日時点で39%と他の貴金属より高水準にある。需給が緩和されない限り、強基調を保ちそうだ。