2000.07.27
青 木矗・東邦亜鉛社長は25日、記者会見し今年から始まる同社の3カ年計画などについて、製錬部門では(1)銀の生産を今年度後半から年300トンベース(99年度170トン)に(2)鉛地金の生産を本年度は9万5000トン(同9万トン)とする(3)亜鉛地金は2002年度に6000トン増産して13万200トン体制にする――とし、一方で非製錬部門の比率を上げて5―10年以内に製錬部門と非製錬部門の売上高を50対50にもっていきたいと語った。

日 本鉱業協会の金谷浩一郎会長(同和鉱業社長)は26日、定例記者会見を行い「鉱業促進懇談会を27日に開催し、減耗控除制度の恒久化および改善・非鉄地金関税引き下げ反対・リサイクル事業の環境整備と促進を関係官庁に陳情する。非鉄市況は堅調に推移するだろう。銅と亜鉛の国内需要は着実に回復している」など、次の通り語った。

 今年の鉱業促進懇談会の陳情の最大のポイントは、本年度で期限切れとなる減耗控除制度の恒久化と改善である。これは鉱業関連税制の根幹をなしているので、ぜひとも実現したい。

 サミット会議でWTOの年内立ち上げに努力する方向が確認されたが、ここで討議される予定の関税問題で、日本政府は非鉄金属関税制度の国際的均衡維持を図ってもらいたい。日本は他に先駆けて非鉄関税を下げているのでこれ以上の引き下げは断固反対である。

 今月19日に鉄鋼労連、造船重機労連、非鉄連合が統合に向けて検討を始めることとなったが、組合員が減少を続ける中でもっともなことである。これを機会に21世紀の政策提言などの在り方について十分な論議が尽くされると思う。

 個人消費が総じて低調なままに推移しているので、個人消費を喚起させるに十分な継続的な諸施策を改めて政府にお願いする。

 非鉄金属市況では、銅と鉛は好調な米国経済や東南アジアの景気回復に加えてLME在庫の減少などによって、当面堅調に推移すると考えている。国内の銅と亜鉛の需要はプラスに転じていくと予想している。

日 本アルミニウム協会は26日、今年上期(1―6月)のアルミ圧延品(板・押出)および箔の需給速報を発表した。それによると、圧延品は生産121万トンと前年同期比3・4%増加、出荷122万トンと同3・1%増加した。上期ベースでは生産が3年ぶりに増加、出荷は2年連続の増加となる。輸出は大幅減の状態にあるものの、缶材・OA機器・自動車向けなど内需が好調に推移。板類生産・出荷では、史上最高の数量に達するなど、回復基調が鮮明になっている。

 板類は生産68万2810トン(前年同期比2・5%増)2年ぶりに増加、出荷68万6301トン(同1・6%増)と2年連続の増加。押出類は、生産53万2714トン(同4・6%増)、出荷53万4454トン(同5・1%増)で、それぞれ3年ぶりにプラスへ転化。半導体製造装置など、非建材分野の健闘により、ようやく底入れムードが出てきた。

 また、箔は生産7万3392トン(同8・1%増)、出荷7万3224トン(同6・4%増)で、ともに2年連続のプラスとなり、過去最高を記録。

 6月単月の需給は、圧延品は生産21万3285トン(前年同月比1・1%増)と14カ月連続の増加、出荷21万8334トン(同0・2%増)と13カ月連続の増加。

 板類の生産は11万9867トン(同1・4%増)と15カ月連続で増加、出荷は12万4866トン(同0・3%減)と2カ月ぶりに減少。押出類は生産9万3418トン(同0・6%増)、出荷9万3468トン(同0・9%増)で、ともに8カ月連続の増加。

 また、箔は生産1万2468トン(同3・1%増)と15カ月連続で増加、出荷は1万2767トン(同7・5%増)で16カ月連続の増加。生産、出荷ともに6月単月としては過去最高水準。

古 河電工は26日、北米のWDM(波長多重伝送)市場の拡大に伴う高機能光ファイバーの需要増加に対応し、千葉事業所(千葉県市原市)内に新工場を建設、同ファイバーおよびシングルモードファイバー用プリフォーム(母材、VAD法)製造設備を導入すると発表した。新工場は8月に着工し、来年上期までに完工・稼働開始する計画で、製造能力をいずれも従来比2倍に高める。投資額は70億円。

 情報通信分野では、世界的なインターネットの普及、IT産業の急速な進展により、シングルモードファイバーとともに、高機能光ファイバーの需要が拡大、需給がひっ迫しており、光ファイバーの需要は先行きも年率20%の伸びが予測されている。

 同社は光ファイバーの生産を千葉事業所、三重事業所(三重県亀山市)の両工場で対応してきたが、今後は三重を汎用品の量産工場とし、千葉は高機能ファイバーの専門工場とする方針。高機能ファイバーは、WDM向け光アンプ用励起レーザーなど光部品に使用するスペシャリティファイバーを中心とするほか、陸上線路・海底線などに使うプレミアムファイバーなど。

 千葉事業所内に新設する光工場は建屋面積3000平方メートル。同工場にはプリフォームをはじめ、高機能ファイバー増産のための製造設備などを設置、高機能光ファイバーの一貫生産工場となる。同社は光ファイバー、光デバイスなど光関連製品売上高を今期1200億円(前期比28%増)と見込んでおり、光ファイバーの世界シェアも当面10%を目指している。

大 蔵省は26日、2000年上半期(1―6月)の非鉄金属輸入通関実績をまとめた。それによると、電気銅は陰極銅およびその断片で前年同期比12・3%減の11万4418トン、その他の精製銅などを含むトータルでの数量も同11・7%減の11万6913トンと減少した。半面、銅くずは同38・0%増の5万2592トンと増加した。

 上半期の電気銅(陰極銅およびその断片)の輸入を国別にみると、チリ6万5207トン、ザンビア1万3605トン、フィリピン1万493トン、ペルー6210トンという順。一方、銅くずは米国1万5639トン、マレーシア8239トン、シンガポール5678トンなどとなった。

 このほか、鉛地金は約半減の4065トン、逆に亜鉛地金はトータルで約1・8倍の5万4645トンと急増。コバルトは同44・8%増の4582トン、価格が2倍近く跳ね上がったニッケルは同48・3%増の3万2189トンと増えた。

大 蔵省が26日発表した2000年上半期(1―6月)のアルミ輸入通関実績によると、地金類は148万8729トンで前年同期比25・2%の大幅増となり、2年ぶりのプラスとなった。昨年後半から国内需要に回復の兆しが見え始めたほか、ロシアからの輸入増などを反映した。スクラップは6万8872トンで同10・4%減と2年連続のマイナス。また、軽圧品(箔を含む)は3万890トンで同5・2%増と4年ぶりにプラスに転じた。

 一方、6月単月の輸入実績は、地金類が25万3318トンで前年同月比8・9%増となり14カ月連続のプラスとなった。スクラップは1万918トンで同20・3%減と3カ月連続のマイナス。軽圧品は5780トンで同29・4%の大幅増となり2カ月連続で前年実績を上回った。

 上半期の輸入実績を品目別でみると、アルミ地金が102万4467トン(同28・2%増)、合金地金が46万4262トン(同18・9%増)、アルミスクラップが4279トン(同28・2%増)、合金スクラップが6万4593トン(同12・2%減)。軽圧品は、板類が2万1818トン(同9・6%増)、押出が5169トン(同3・1%増)、箔類が3903トン(同12・3%減)となった。

N EDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は25日、2000年度の高性能工業炉導入フィールドテスト事業の共同研究事業者として59件を採択した。

 同事業は産業分野の省エネルギーを推進するため93年度から実施しているもので、最終年度に当たる2000年度で採択された非鉄メーカーは次の通り(カッコ内は対象設備と場所)。

 ▽日立電線(加熱炉、土浦工場)
 ▽権田金属工業(加熱炉、相模原市の本社工場)
 ▽日立アロイ(熱処理炉、騎西工場)
 ▽三菱伸銅(熱処理炉、若松製作所)
 ▽古河電工(熱処理炉、三重伸銅工場)
 ▽日本製箔(熱処理炉、野木工場)
 ▽古河電工(溶解炉、福井事業所)
 ▽スカイアルミ(溶解炉、深谷工場)
 ▽平和アルミ製作所(溶解炉、埼玉工場)
 ▽九州三井アルミ工業(溶解炉、大牟田市の本社工場)
 ▽昭和アルミ(溶解炉、堺製造所)
 ▽新日軽(溶解炉、北陸製造所)