2000.09.28
国 内鉛需給のひっ迫によって製錬メーカーの鉛のヒモ付き価格のプレミアムが、一部でトン当たり2000―3000円値上がりした。国内生産は頭打ちで輸入も期待できないため、タイトな状態が解消する見込みになく、プレミアムの値上げが浸透していくものと製錬メーカーでは期待している。 バッテリー需要が堅調なことから鉛需給のひっ迫が表面化して、製錬メーカーの荷繰りは深刻な状態にある。このためバッテリーメーカーは鉛の確保に頭を痛めており、国内製錬メーカーに増量を要求したり、輸入品の手当てに奔走してきた。

 しかし、国内製錬メーカーの生産はすでにフル生産体制で、増産の余地がほとんどない。また、増設してまで増産するというメーカーは今のところ1社もなく、国内の供給力は横ばいで推移する方向にある。

 輸入の増加が頼りとなるが、主力の輸入先の中国は、鉱石不足と国内需要の増加で輸出余力が少なく、思うように手当てできないのが実情。

 このようなことから、製錬メーカーはバッテリーメーカーなどに対してプレミアムの値上げを要請している。

 バッテリーメーカー向けなど大口ヒモ付き価格はLME価格を基準にプレミアムを加えた価格で販売されているが、このプレミアムが一部で値上がりしたもの。

 通常、ユーザーの力が強く、プレミアムは低く抑えられる傾向にあるが、需給ひっ迫の状態のため、一部ユーザーが値上げに応じたものとみられる。

 ただし、まだ値上げに応じていないユーザーも多いようで、製錬メーカーは採算改善のため引き続きバッテリーメーカーなどに対して値上げを要請していく方向にある。

住 友電工は27日、海外物流と企画立案業務を除くすべての物流機能を分社化した100%出資の子会社「エス・イー・アイ・ロジテックス株式会社」(本社=大阪市此花区住友電工大阪製作所内、廣木眞治社長、資本金3億円)を9月1日付で設立したと発表した。営業開始は10月1日。

 新会社は、グループ全体の物流に携わることにより、物流量の増大と輸送ネットワークの拡充によるスケールメリットを追求する。

 加えて、情報技術により一段と高度化した物流情報システムを導入しグループの物流効率化を図る。

 同社の配送システム「配送デス」を採用。不特定多数の贈り先への輸送効率化のため、(1)トラックの自動積み合わせ(2)最適走行ルートの決定(3)運賃計算用輸送距離算出――を行う。

 このため、主要運送会社約15社とEDIを構築、輸送依頼情報を授受する。運送会社ホームページとの自動リンクを行い、住友電工側での貨物追跡を可能にする。

大 蔵省は27日、8月の非鉄金属輸出通関実績を発表した。それによると、電気銅(関連3品目合計)は3万トンを超え、堅調ぶりを示した。一方、春先から月間1万トン規模まで膨らんでいた銅くずについては7000トンまで急減、変調をうかがわせた。また、亜鉛地金(99・99%以上)も大きく落ち込んだ。

 電気銅関連品目は、「その他の精製銅」が前年同月から約2倍増の1803トンへと急増、「陰極銅およびその断片」も同約11%増の2万7831トンと堅調だった。ビレットは456トンと同30%以上の減少となったものの、3品目合計では3万98トンと大台に達し、前年同月から約13%増となり、今年5月に次ぐ規模となった。なお、最多輸出相手国は3品目とも台湾だった。

 春先から度々月間1万トンを超える実績を示していた銅くずは、7164トンと低調だった。前年同月比では10%減。猛暑が続いた8月という季節要因によるものなのか、春先から高水準で輸出が続いてきたことによる国内集荷や中国の受け入れ側の息切れによるものか、理由は確認出来ていない。

 ただ、単価面では、前年同月のキロ34・3円から51・2円へと5割高と急騰。中国での関税法改定(銅品位評価一律化)による影響が高価格化を招いているのか、今後の推移が注視される。

 他に目立ったのが、亜鉛地金(99・99%以上)。前年同月実績3976トンから690トンへと6分の1まで急減した。

大 蔵省が27日発表した8月のアルミ輸出通関実績によると、軽圧品(箔を含む)は2万5267トンで前年同月比3・2%増となり、8カ月ぶりにプラスに転じた。為替が円安に進んだほか、板・押出の出荷が好調だったことを反映した。スクラップは2836トンで同57・7%の大幅増と5カ月連続のプラス。地金類は897トンで同15・6%と5カ月ぶりに前年実績を上回った。

 軽圧品の品種別内訳をみると、板類が1万709トンで同4・1%増、押出類が2209トンで同14・9%増、箔類が5549トンで同3・2%減となった。

 一方、1―8月の輸出累計は、軽圧品が20万8367トンで前年同期比14・1%減、スクラップが1万8775トンで同7・8%増、地金類が6427トンで同13%減となった。

日 本アルミニウム協会は27日、8月のアルミ圧延品・箔の需給速報を発表した。それによると、圧延品生産は、板・押出合計で前年同月比1・6%増の18万6040トンとなり、2カ月ぶりにプラスに転じた。また、出荷は、同2・1%増の18万9760トンで、15カ月続けて増加。低調な輸出が影響し、板類は小幅ながら減少傾向をたどっているものの、内需はおおむね好調で、非建設部門を中心とした押出類が底堅く推移している。

 8月の圧延品生産・出荷の内訳を見ると、板類は生産9万8491トン(同2・1%減)、出荷10万2086トン(同0・7%減)で、 生産が2カ月連続、出荷は3カ月続けて減少した。ただし、缶材やフィン材、印刷板などは引き続きしっかりした状態を保つ。

 押出類は、生産8万7549トン(同6・0%増)、出荷8万7674トン(同5・6%増)で、ともに10カ月連続プラスを記録。主力の建設は今一つだが、OA機器や自動車などが高水準となっている。

 一方、箔は生産1万1314トン(同8・5%増)、出荷1万1722トン(同7・1%増)となり、生産が17カ月、出荷は18カ月続けて増加。コンデンサー向けがいぜん堅調で、数量を押し上げている。

 なお、8月末の在庫は、板類5万5352トン(同16・5%減)、押出類1万7570トン(同11・0%減)で、圧延品の合計は7万2922トン(同15・3%減)。また、箔は6430トン(同10・4%減)となった。