2000.11.08
2 001冷凍年度(00年10月―01年9月)のルームエアコン実販(最終需要)は680万台で前年同期比4・6%減少する見通しだが、このうち、アウト・イン(日系エアコンメーカーの海外生産の国内持ち込み)が100万台以上で、前冷年の倍増あるいは3倍増にも達する見込み。日立電線が7日、00年度下期の伸銅品生産計画で、エアコンメーカーに銅管を供給する素材メーカーとして明らかにした。また、IT(情報技術)関連向け電子材の銅条は初めて月間平均5000トンの大台を記録するとみている。

 同社伸銅事業部が策定した下期生産計画は月平均9600トンで同7%増加し、半期別では96年度下期の9400トン台を抜いて4年ぶりに過去最高を更新する見通し。当時は銅管5000トン台、銅条3000トンだったが、これらはIT関連の需要急増とエアコン生産の海外シフトに伴い、この4年間で逆転した。

 品種別の下期計画は、銅管3300トンで同0%、銅条5000トンで同14%増、電気用伸銅品1300トンで同4%増加する。

 これらのうち、銅管の主な需要分野であるルームエアコンは00冷年生産676万台で同4%増、実販713万台で同10%増、在庫160万台で同20%減少した。同事業部によると、前冷年の実販のうち、アウト・インについて「50万―60万台程度」と推計したが、01冷年に関しては「100万台以上で、倍増あるいは3倍増になるのではないか。つまり、エアコン実販は減少すると同時にアウトインの急増に伴い、銅管の供給数量が急減する」と厳しく予想している。

 一方、銅条は半導体用リードフレーム、高周波同軸ケーブル向け導体など電子材のおう盛な需要に対して供給しきれないほど。このため銅条生産に拍車を掛け、4350トンの通常キャパを圧延スピードアップなど製造設備の改善で「無理やり5000トンに上げた」(同事業部)。また、電気用伸銅品はIT関連の設備投資向けに好調さを持続している。

信 越化学工業は7日、100%子会社である信越半導体(本社=東京、小柳俊一社長)が、東芝セラミックス(本社=東京、鈴木紘一社長)のシリコンウエハーを水素気流中で熱処理して性能を高めた「水素処理ウエハー」(商品名=ハイウェーハ)のセカンドベンダー(第2次供給者、購買元が安定供給を確保するために選定した第2の供給者)を引き受けることになったと発表した。

 熱処理ウエハーは、シリコンウエハーの高品質化の一環として、シリコンウエハーを熱処理して、ウエハー面の欠陥を減らし、金属不純物の捕獲(ゲッタリング)能力を高めたもの。半導体デバイスの微細化や高性能化に対応した製品である。

 信越半導体は水素処理ウエハーを加えることでユーザーの多様なニーズに応え、熱処理ウエハー分野でのさらなる事業拡大を図る。

 また、東芝セラミックスは、同社で手掛ける水素処理ウエハー事業をさらに拡大するには、ユーザーであるデバイスメーカーから第2のソースの確保を求められていた。このため、シリコンウエハー界最大手の信越半導体をセカンドベンダーとして、水素処理ウエハー安定供給体制を確立し、同社の「ハイウェーハ」事業を推進していくことになったもの。

三 井金属は7日、同社の子会社三井金属プレシジョンがガラスハードディスク事業を11月1日付でミノルタの子会社エム・ワイ・ジーディスクに営業譲渡すると発表した。

 プレシジョンの事業のうち、ガラスハードディスク研磨加工事業にかかわる営業権と機械設備類などと店卸し資産と製造技術をエム・ワイ・ジーディスクに譲渡するもの。

住 友電工は今年度の新規事業部門関連製品販売高を2360億円と前年度(1590億円)に比べ48%増と計画している。このうち電子材料・プリント回路などの新規事業部門は1300億円と前年度(960億円)比35%増、ゴム引布製起伏堰などのハイブリッド製品は260億円と同(207億円)比26%増、交通制御システムなどのシステムエレクトロニクス製品は800億円と同(423億円)比89%増とそれぞれ大幅な伸びを見込んでいる。今年度の総売上高見通しは13%増の8200億円であるため、新規事業関連の製品群は構成比29%(前年度22%)に引き上げる計画だ。

 今年度上期の同関連製品売上高実績は、新規事業部門587億円と前年同期(435億円)比35%増、ハイブリッド製品125億円と同(121億円)比3%増、システムエレクトロニクス製品268億円と同(167億円)比61%増。3分野を合わせると980億円と同(723億円)比36%の大幅アップ。

 新規事業部門の主要製品売上高内訳をみると、電子材料は90億円と前年同期(70億円)比29%増。ガリウムひ素など半導体は60億円と同(50億円)比20%増。プリント回路はHDD(ハードディスクドライブ)用ファインピッチ品の需要増などにより、130億円と同(90億円)比44%伸びた。

 上期の総売上高は3719億円と前年同期に比べ9%増、このうち電線・ケーブル部門は構成比44%の1633億円で4%増。非電線部門は2087億円で13%増で、新規事業関連製品の伸びが収益増に大きく寄与した。

 新規事業部門の今年度見通しは、電子材料210億円と前年度(160億円)比31%増、半導体150億円と同(100億円)比50%増、プリント回路290億円と同(190億円)比53%増など。