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2000.11.17
1. 銅電解設備を増強、年産能力27万トン 住金鉱
2. 秋田県で黒鉱鉱床の兆候 金属鉱業事業団
3. 大容量タイプ絶縁トロリー線開発 古河電工
4. グレシック銅製錬所が竣工式 三菱マテリアル
5. 大手商社中間決算 非鉄部門はほぼ全社が減収
6. 減摩合金1―3種を5円値下げ フジメタル
2. 秋田県で黒鉱鉱床の兆候 金属鉱業事業団
3. 大容量タイプ絶縁トロリー線開発 古河電工
4. グレシック銅製錬所が竣工式 三菱マテリアル
5. 大手商社中間決算 非鉄部門はほぼ全社が減収
6. 減摩合金1―3種を5円値下げ フジメタル
住
友金属鉱山は、電気銅の生産能力を高めるため、東予工場(愛媛県)の電解設備を増強し電解能力を現行の年間25万トンから同27万トンに引き上げる。同設備の増強工事は来年4月完成を見込んでいる。これに伴う投資額は5億円。また、硫酸製造のためのガス精製ラインも3億円投入して設備増強を図る予定。
同社は電気銅の生産能力を年間40万トンに引き上げる計画。これに対応する設備として、硫酸の生産工程におけるガス精製ラインは1系列体制で、同製造ラインは1系列増強して2系列とする。自溶炉は1基体制で、転炉は1基増設の2基とする計画。電解設備は東予工場に1基増設して生産能力を増やす。当面はこれら関連設備の増強を進める予定。この一環として電解設備とガス精製設備の増強に着手している。
自溶炉の年産能力は現在23万トンで、85億円を投入して排ガス回収設備(硫酸設備)を更新し、40万トン体制に対応する。同設備の更新工事は2003年に完成する予定。自溶炉は新しいガスバーナーの開発と酸素富加の拡大によって能力を増強する。
同社は電気銅の生産で国内40万トン(現行25万トン)、中国・金隆15万トン(同10万トン)、合計55万トン体制を数年以内に整える方針である。
同社は電気銅の生産能力を年間40万トンに引き上げる計画。これに対応する設備として、硫酸の生産工程におけるガス精製ラインは1系列体制で、同製造ラインは1系列増強して2系列とする。自溶炉は1基体制で、転炉は1基増設の2基とする計画。電解設備は東予工場に1基増設して生産能力を増やす。当面はこれら関連設備の増強を進める予定。この一環として電解設備とガス精製設備の増強に着手している。
自溶炉の年産能力は現在23万トンで、85億円を投入して排ガス回収設備(硫酸設備)を更新し、40万トン体制に対応する。同設備の更新工事は2003年に完成する予定。自溶炉は新しいガスバーナーの開発と酸素富加の拡大によって能力を増強する。
同社は電気銅の生産で国内40万トン(現行25万トン)、中国・金隆15万トン(同10万トン)、合計55万トン体制を数年以内に整える方針である。
金
属鉱業事業団は16日、秋田県比内町の大葛地区(4キロ平方メートル)で実施した広域地質構造調査により、鉛、亜鉛、金、銀を含有する黒鉱鉱床の兆候をとらえたと発表した。これまで発見されていなかった地区における黒鉱として、存在が期待されている。
同団では98年から黒鉱鉱床の賦存の再評価を行うため、「黒鉱鉱床データベース」の作成および解析を進めているが、これを東北北部地域の調査に適用し調査した。
それによって、これまで未発見の地域で黒鉱礫(破片状の鉱石)を発見した。さらに表層の土砂を取り除き岩盤を取り除いたところ、破片状の火山岩が固まって出来た岩石(火山角礫岩)の中から拳大から人頭大までの多数の黒鉱礫を発見した。
今後は、電気探査、ボーリング調査により本格的な黒鉱鉱床発見に向けて調査を継続する。
同団では98年から黒鉱鉱床の賦存の再評価を行うため、「黒鉱鉱床データベース」の作成および解析を進めているが、これを東北北部地域の調査に適用し調査した。
それによって、これまで未発見の地域で黒鉱礫(破片状の鉱石)を発見した。さらに表層の土砂を取り除き岩盤を取り除いたところ、破片状の火山岩が固まって出来た岩石(火山角礫岩)の中から拳大から人頭大までの多数の黒鉱礫を発見した。
今後は、電気探査、ボーリング調査により本格的な黒鉱鉱床発見に向けて調査を継続する。
古
河電気工業は16日、高速・大容量タイプの絶縁トロリー線「セグラA」を開発、新型モノレールシステムBTM(ベルト・タイプ・トランジストシステム・バイ・マグネット)に採用され納入したと発表した。この製品の売り上げ目標は本年度5000万円、3年後は1億円を見込んでいる。
このたび採用したBTMは、JR中央線猿橋駅近郊に東日本旅客鉄道と清水建設が開発している住宅地「パストラルびゅう桂台」と猿橋駅を結ぶ、東日本旅客鉄道と清水建設が共同開発した専用モノレール。
製品の特徴は、シューを導体でガイドする構造のため、長寿命で高速走行時でも離線や脱線が起こりにくい。絶縁導体の剛性が高く、ハンガーの取り付けピッチは最大2メートルまで可能。絶縁カバーの開口部は塵などが進入しにくい構造で、多塵環境や塩害地区での使用にも適する。エキスパンションを伸縮部での段差やねじれ、たわみが発生しにくい構造にし高速安定走行を可能にした。ハンガーとジョイントカバーにワンタッチ仮止め機構を採用し、作業性を向上させた。また、ボルトとナットを取り付けたまま施工でき、落下紛失の失敗がない。
このたび採用したBTMは、JR中央線猿橋駅近郊に東日本旅客鉄道と清水建設が開発している住宅地「パストラルびゅう桂台」と猿橋駅を結ぶ、東日本旅客鉄道と清水建設が共同開発した専用モノレール。
製品の特徴は、シューを導体でガイドする構造のため、長寿命で高速走行時でも離線や脱線が起こりにくい。絶縁導体の剛性が高く、ハンガーの取り付けピッチは最大2メートルまで可能。絶縁カバーの開口部は塵などが進入しにくい構造で、多塵環境や塩害地区での使用にも適する。エキスパンションを伸縮部での段差やねじれ、たわみが発生しにくい構造にし高速安定走行を可能にした。ハンガーとジョイントカバーにワンタッチ仮止め機構を採用し、作業性を向上させた。また、ボルトとナットを取り付けたまま施工でき、落下紛失の失敗がない。
イ
ンドネシア・グレシック銅製錬所(年産能力20万トン)は16日、現地で竣工披露パーティーを開催した。同製錬所は最終的な完工試験をクリアしつつあり、本年の電気銅生産は17万トン、来年は能力以上の22万トンを予定している。
この製錬所は、三菱マテリアルの金属製錬カンパニー(西田昌弘プレジデント)が主軸となってインドネシアに設立したピーティー・スメルティング社(PTS社)が操業している。
16日のパーティーには、国内外カスタマー、プロジェクト・ファイナンス銀行関係者、建設関係者、株主各社の関係者が出席した。
98年12月に銅精鉱投入開始、本年6月以降に本格操業に移行している。
現在は、8月から11月まで最終的な完工試験(ステージ2、コンプリーションテスト:プロジェクト・ファイナンスに規定されている90日間の連続操業テスト)に入っているが、生産量は完工試験にある目標値(鉱石処理量15万3900トン/90日間)を既に達成している。
同製錬所は三菱マテリアルが開発した三菱連続製銅法を採用した東南アジアで初めての銅製錬所で、この製品は東南アジアでグレシック銅として認知されている。インドネシア内外で、品質、納期とも実績を積んでいる。
原料は、全量をフリーポートインドネシアが操業するインドネシア国内のグラスベルグ鉱山から供給。電解はマウント・アイザ方式、硫酸製造はルルギ方式である。
【銅製錬所の概要】 ▽所在地=インドネシア・ジャワ島東部
▽PTS社株主=三菱マテリアル60・5%、フリーポートインドネシア25%、三菱商事9・5%、日鉱金属5%
▽生産品=電気銅年20万トン、硫酸59万2000トン、金銀スライム480トン
▽建設開始=96年7月
▽設備完成=98年8月
▽銅精鉱投入=98年12月
▽商業生産開始=99年5月
▽コンプリーションテスト(ステージ1)達成=99年8月
この製錬所は、三菱マテリアルの金属製錬カンパニー(西田昌弘プレジデント)が主軸となってインドネシアに設立したピーティー・スメルティング社(PTS社)が操業している。
16日のパーティーには、国内外カスタマー、プロジェクト・ファイナンス銀行関係者、建設関係者、株主各社の関係者が出席した。
98年12月に銅精鉱投入開始、本年6月以降に本格操業に移行している。
現在は、8月から11月まで最終的な完工試験(ステージ2、コンプリーションテスト:プロジェクト・ファイナンスに規定されている90日間の連続操業テスト)に入っているが、生産量は完工試験にある目標値(鉱石処理量15万3900トン/90日間)を既に達成している。
同製錬所は三菱マテリアルが開発した三菱連続製銅法を採用した東南アジアで初めての銅製錬所で、この製品は東南アジアでグレシック銅として認知されている。インドネシア内外で、品質、納期とも実績を積んでいる。
原料は、全量をフリーポートインドネシアが操業するインドネシア国内のグラスベルグ鉱山から供給。電解はマウント・アイザ方式、硫酸製造はルルギ方式である。
【銅製錬所の概要】 ▽所在地=インドネシア・ジャワ島東部
▽PTS社株主=三菱マテリアル60・5%、フリーポートインドネシア25%、三菱商事9・5%、日鉱金属5%
▽生産品=電気銅年20万トン、硫酸59万2000トン、金銀スライム480トン
▽建設開始=96年7月
▽設備完成=98年8月
▽銅精鉱投入=98年12月
▽商業生産開始=99年5月
▽コンプリーションテスト(ステージ1)達成=99年8月
大
手商社各社は16日、2000年9月中間決算を発表した。それによると、上期の非鉄部門の売上高はほぼ全社で減収となった。主力の銅、アルミの市況下落や国内販売の低迷などが響いたため。また、ここ数年続いている子会社や同業他社への商権の移管のほか、鉄鋼部門との統合なども売上高の減少傾向に拍車をかけた。
売上高トップは三井物産の3758億円だが、前年同期比5229億円の減収となった。これは海外取引のうちLMEの先渡契約を売り上げ計上から外したため。次いで丸紅は1571億円で同61億円と5社中唯一の増収となった。国内は不調だったものの、輸入が約150億円増と貢献した。伊藤忠商事は1119億円で同98億円減、日商岩井は1563億円で同811億円減、ニチメンは333億円で同278億円減となった。
売上高トップは三井物産の3758億円だが、前年同期比5229億円の減収となった。これは海外取引のうちLMEの先渡契約を売り上げ計上から外したため。次いで丸紅は1571億円で同61億円と5社中唯一の増収となった。国内は不調だったものの、輸入が約150億円増と貢献した。伊藤忠商事は1119億円で同98億円減、日商岩井は1563億円で同811億円減、ニチメンは333億円で同278億円減となった。
フ
ジメタル工業は16日、11月後半積みの減摩合金販価を発表した。それによると1種、2種、2種B、3種を前回に比べてキロ当たり5円引き下げた。4種から9種までは据え置き。
錫がキロ5円値下がりしたため錫系は5円下げ。鉛は変わらずで鉛系の品種は据え置きとなった。
錫がキロ5円値下がりしたため錫系は5円下げ。鉛は変わらずで鉛系の品種は据え置きとなった。