2001.01.11
大 平洋金属(本社=青森県八戸市)は、1―3月期にフェロニッケル月平均3500トンの生産を予定していたが、ステンレス向け需要の減退により10%程度の減産を検討している。

 国内の大手ステンレスメーカーは10―20%の減産を打ち出しており、これに伴ってフェロニッケルの内需減退が見込まれている。また、大平洋金属の輸出先である韓国と台湾ではステンレスの在庫が増加しており、フェロニッケルの在庫も増えているとされている。このため当面のフェロニッケル需要は、国内が目立って落ち込み、台湾・韓国向けも若干減少する見通しだ。

 大平洋金属はフェロニッケルの生産を年間4万2000トンと計画、1―3月も月平均3500トンの生産を予定していたが、国内・輸出の減少見通しに対応して10%程度幅で減産の検討を始めた。

 ただ、1―3月に国内ステンレスメーカーの減産が実施されれば、フェロニッケルの需給は改善され、4月以降の需要は回復基調をたどると同社はみている。当面は住友金属鉱山など他のフェロニッケルメーカーも、需要減退に対応して減産に向かうものとみられる。

ア ライドマテリアル(本社=東京都台東区・古川信雄社長)は10日、超微粒炭化タングステン粉末の生産能力を増強するため総額2億円の投資を行うと発表した。おう盛な需要が続くIT関連、エレクトロニクス製品製造用の超硬合金製のドリル、エンドミルなど回転工具の急速な需要増加が背景。富山製作所内の製造設備の能力を月産40トンから60トンに1・5倍に増強し、01年5月から稼働する予定。

 IT関連、エレクトロニクス製品の部品や金型の高精度加工には高硬度で高強度の超微粒超硬合金製のドリル、エンドミルなどの工具が不可欠。需要の活況を背景に、超微粒超硬合金の主原料である超微粒炭化タングステン粉末の需要が急速に拡大中。また、部品材料の微細化、高精度化に伴い、超硬工具の原料粉も超微粒品の使用割合がますます増加している。

 今回の設備増強は、国内外の工具メーカーのこうした増量、高品質要求に応えることが目的で、一層の安定供給と即時対応が可能となる。

 精密加工の工具は超微粒炭化タングステン粉末の品質によって大きく左右されるが、同社が独自に開発した超微粒炭化タングステン粉末(0・5マイクロミリ)を使用した超硬合金は靭性に優れ、極細、精密な形状のものでも欠けにくいのが特徴で、工具メーカーの新材料開発をサポートする。技術開発・改善の推進により品質の向上と生産の効率化を目指す。

Y UASAはユミクリン浸漬型膜モジュールを使用した排水処理装置を開発した。これは、水を大量に使用する半導体業界で重要課題となっている排水処理の高度化および節水対策を解決できる装置。

 同装置は省エネルギー、省スペースでイニシアルコストも安価な固液分離システムであり、半導体製造装置以外にも有機性排水処理分野である食品排水、生活排水、下水排水などの活性汚泥処理分野に使用することができる。また、低圧・低流速ろ過方式採用により、膜の目詰まりがなく長寿命化を実現したほか、除去率99・99%が可能で薬品を使用しないため、ろ過水の再利用が可能などの特徴がある。昨年の12月から販売を開始しているが、既に大手家電メーカーに納品をしている。