2001.01.23
海 外アナリストの2001年非鉄相場見通しは、米国経済の行方によって見方が分かれている。ハードランディングを懸念する向きは極度に警戒的であるのに対して、ソフトランディング説をとる強気筋は一時的な相場の軟化があっても、その後は回復すると予想している。平均価格予想は銅がポンド当たり82―95セント、アルミは同68―77セント、ニッケルは同294―374セント。

2 002年の水道水への鉛溶出規制一段強化をにらんで銅合金地金・鋳物業界ではすでに対応に動き始めているが、柱となる鉛レス銅合金の規格について、統一化の方向で今後、研究が進められる見通しだ。規制基準のクリアはいうまでもなく、リサイクル性やコスト面など多角的に検証されていくもよう。

 水道水への鉛溶出規制は、これまでも基準値が0・1ミリグラム/リットルから0・05ミリグラム/リットルへと強化されているが、今後の目標値として0・01ミリグラム/リットルが掲げられている。

 規制値については、欧米各国での取り組みを受けて、流動化する余地が残されているが、鉛レスの社会的な流れの下、鋳物業界へ銅合金を供給する地金メーカーでは、鉛の代替としてビスマスや、セレンを使った製品開発を進めている。

 すでに技術面や安定供給面で実績を上げ、今後の市場動向を見すえた生産体制整備にもメドをつけている。

 ただ、実際には鉛レス銅合金について、ユーザー側の評価は一定していない。「価格が高くなりそうだ」「溶解工程における現場作業の安全性をどう確保するか」「加工性が従来品に比べてどうか」「スクラップ・ダウン後の識別方法をどうするか」――といった声が錯綜しており、「一長一短ある」というのが大勢だ。

 ユーザー業界では、「規格統一化」の要望が強いものの、「一長一短ある」中、関係業界間による調整の難しさも浮き彫りになっている。法規制の流動性も足並みがそろわない大きな原因だが、2002年の当面の期限を踏まえ、関係機関では次年度から規格についての研究に着手するとされる。

 研究の方向性としては、やはり「一本化」との関係筋での指摘もあるが、客観的に総合判断するのが前提で、詳細を詰めていくには相当の時間を要する見込み。

三 菱マテリアルは22日、アルファ線量ゼロの鉛フリーハンダ「SULAハンダ」を開発、サンプル出荷を開始したと発表した。2―3年後に国内外の半導体メーカー向けに現在の販売量の3―4倍の月3億―4億円の売上高を見込んでいる。

 新製品は、ハンダから放射するアルファ線量をゼロ(検出下限レベル)まで低減し、アルファ線の経時変化による上昇のないスーパー低アルファハンダ。システムLSIなど微細化が進展する半導体デバイスのフリップチップ接合バンプ形成に対応する。

 アルファ線は半導体デバイスのメモリーエラーを引き起こす原因となっており、その中でもメモリーとロジックを混載したLSIなど小型化が進む半導体デバイスでは、アルファ線の影響を受けやすい構造とされるフリップチップ接合(ICチップ素子面にハンダバンプを施して基板に実装する技術)が採用されており、ハンダアルファ線対策は不可欠の課題となっている。

 一般に錫系ハンダでは従来の鉛系ハンダに比べてアルファ線放出量の点で有利と考えられがちだが、使用されている錫系ハンダにはウラン・トリウム系列などの放射線同位元素が含まれており、数カウント―数十カウントなどさまざまなレベルのアルファ線の発生があり、安定していない。また、初期レベルで低レベルであっても、その後の経時変化で上昇が見られ、大きな問題となっている。

 新製品は、独自の精製技術を利用して、アルファ線放出量を従来の低アルファ品(LA、ULAハンダ)の1時間に1センチメートル当たり1カウント以下(LA)、0・1カウント以下という水準から、検出加減レベルである0・001カウント(0)の極限まで減らしたもの。次世代の鉛フリーハンダとして錫系のあらゆる組成に対応、錫・銀、錫・銀・銅など鉛フリーの主力とされるものすべてに応用できる。

 製品形態はペースト、ボール、めっき液、蒸着材などバンプ形成材料として販売する。製造は三田工場(兵庫県三田市)。

全 国電線工業組合は22日、昨年11月の電線品種別出荷実績を発表した。それによると、エレクトロニクス関連3品種が前年同月を上回り、建設関連3品種は減少した。

 建設関連品は、VVRが前年同月に比べ6・2%減の1098トンと5カ月連続の減少、VVFは0・3%減の5275トンと8カ月ぶりに減少、CTは4・6%減の332トンと7カ月ぶりに減少。工事用電線の需要はIT関連の設備投資増加や、大店法の改正に伴う大型店舗建設の伸びなどにより堅調で、VVFの減少も10月の需要急増の反動とみられている。

 一方、エレクトロニクス関連品は、プラスチック絶縁コードが前年同月に比べ2・2%増の1925トンと7カ月連続の増加、機器配線用電線も3・3%増の2502トンと3カ月連続の増加、巻線は5・2%増の1万5430トンと6カ月連続の増加。パソコン、携帯電話機などIT関連品の好調により、同製品関連の各電線は堅調に推移している。