2001.01.31
古 河電工は31日、100%子会社の古河サーキットフォイルと関係会社のサーキットフォイル・ルクセンブルグ社の電解銅箔生産能力を、2002年中旬までに月4450トン体制(現在3150トン)に増強すると発表した。これによって世界シェアは第1位の三井金属に次いで第2位となりジャパンエナジーと肩を並べるとしている。

 古河サーキットフォイルは120億円を投資して、生産能力を台湾で倍増、日本国内も増強する。サーキットフォイル・ルクセンブルグもカナダで新工場を稼動させる予定で、2002年までに日台欧加で40%の増強を図る。

 台湾では、現地資本の合隆行と合弁のサーキットフォイルタイワンが昨年8月に生産能力を月400トンから650トンに引き上げているが、このたび88億円を投下して第2工場を建設しさらに650トンを生産、2002年中ごろには1300トン体制とする。

 この増設を機に出資比率を49・3%に引き上げる。(新出資比率は、合隆行34・5%、ニチメン15%、従業員持ち株1・2%)。

 国内では、32億円で今年末完成で200トンの増強を行い、1400トン体制とする。

 資本関係はなくなっているが、相互に役員を派遣し技術・営業で提携関係にあるサーキットフォイル・ルクセンブルグは、カナダで2002年初めに450トンの新工場を稼働させる。1300トンの既存欧州工場と合わせて1750トン体制となる。

 台湾では、プリント配線板の電解箔の生産が主体だが、国内では、プリント配線板のほかに、リチウムイオン電池用も製造している。また、高密度が求められる半導体パッケージ用TAB、2層3層FPC(フレキシブル・プリント・サーキットボード)や、表面平滑性が求められる高周波対応基板向けに開発したF―WS箔が脚光を浴びている。

 世界の電解銅箔の生産能力は月1万9180トンで、2001年は2万2030トンとなる見込みである。

日 本伸銅協会が30日発表した2000暦年の伸銅品生産(速報)は116万7591トンで前年比10・1%の大幅増となった。99年に続く2年連続の増加で、99年の前年比3・8%増を大きく上回る2ケタ台の伸びを示した。

 2000年の生産は、過去最高を記録した91年の124万1894トンには及ばないものの、102万トン台まで急減した98年の低水準から脱し、90年の117万9915トンに近いレベルまで回復した。また、2ケタ台の増加率は、14%強を記録した84年以来16年ぶり。

 おう盛なIT関連向け需要を背景としたリードフレームや端子・コネクターなど電子材向け生産が高水準を持続したことなどが大幅増加の要因。一部を除いて各品種とも前年を上回る生産となった。

 品種別では銅条が26万5458トン、銅棒が4万3214トンでいずれも17%の大幅な増加。銅板も2万1598トンで7・6%増。銅管は伸び率は2・2%で小幅ながら22万5755トンで高水準を維持した。

 黄銅棒は29万1034トンで12%弱の大幅増加を記録した。また、他の黄銅品も板が微減したほかは条・棒・線とも増加。青銅も板条が6万4667トンで約20%増、線も約23%のそれぞれ大幅増加となった。

 昨年末からIT関連向け需要に調整色が出始めており、先行きを懸念する声も出ているが、年度末までは受注残の消化もあって生産は高レベルを維持するとともに、足元の調整局面も比較的短期間で終了するとの見方が支配的。

日 立電線は30日、高密度波長分割多重(DWDM)伝送システム用の導波路型波長スプリッタの量産を高砂工場(茨城県日立市)で開始した、と発表した。月産規模はすでに100台整えており、年内に300台に引き上げる。投資総額は10億円強。これによる売上高は2001年度15億円を予定、2002年度には25億円と世界トップシェア50%超を目指す。

 同製品は、奇数と偶数のチャンネルの波長を分波・合波することで、100GHz間隔の光信号を半分にしたり、50GHz間隔の光信号を倍にするコンポーネントで、既設のWDM(波長多重)伝送システムの高速化・多チャンネル化に対応してチャンネル増設が容易な新システムの構築を可能にする。

 新製品の特徴は、(1)多チャンネルに対応するため、クロストークを実現する光回路の設計・製造技術を使用(2)10Gbpsなどの拘束信号伝送時に起こる波形劣化を抑えるため、低分散特性を有する(3)高比屈折率差導波路を採用することにより素子の小型化や電力の低消費化を実現―など。

 同社はAWG(導波路型WDMフィルター)、導波路型波長スプリッタなどPLC(平面光波回路)技術応用コンポーネントの売上高を2000年度60億円、01年度108億円、02年度150億円と見込んでいる。

日 立電線と住友電工は30日、高圧電力用電線の事業統合で、国内については販売を除いて開発・設計・製造・および施工を共同事業会社に移管する、と発表した。輸出は販売を含む全業務を共同事業会社に移す。公正取引委員会の判断により決めた。

 両社は昨年4月から高圧電力用電線事業の包括的な事業統合、つまり「品種別の生産集約と共同事業会社の設立」で公正取引委員会と相談しながら検討してきた過程で、同委員会から製造・販売両面での事業統合は競争を実質的に制限する(独占禁止法上の問題となる)恐れがあるとの指摘を受けた。

 このため、両社は製造面で統合するものの、国内販売については従来通り両社がそれぞれ行うことにした。両社は「製造統合だけでも大きな合理化が期待できる」と判断、当初予定通り今年10月に事業を開始する計画で、3月予定の合弁事業契約締結後に共同事業会社の骨子を決める方針。

昭 和電線電纜とフジクラの両社は30日、巻線事業の包括的事業提携に基づいて、巻線および関連製品の販売、資材調達、製造、製品開発などを統合した共同事業会社を、2月1日付で設立すると発表した。