2001.02.26
ア ルミ缶リサイクル協会(河野毅理事長)は23日、2001年の飲料用アルミ缶需要予測を発表した。それによると、今年の需要は、前年実績見込みに比べ1・1%増の169億9000万缶と若干増加する見通し。ビールの缶化率アップやアルミボトル缶(キャップ付ボトル形状アルミ缶)普及などがプラスに働くとしている。ただし、2000年見込みが81年以来20年ぶりに減少に転じるなど、需要は横ばい基調が続きそうだ。

 同協会によれば、今年のアルミ缶国内生産量は、ビール向け104億3000万缶(前年実績見込み比0・1%増)、その他飲料向け61億7000万缶(同3・2%増)で、合計166億缶(同1・2%増)と予想。これに実缶・空き缶の輸入4億2000万缶(同2・3%減)を加え、実缶輸出3000万缶(同横ばい)を引いた国内需要の合計は169億9000万缶で、前年をやや上回る。

 ビール向けは、発泡酒の増加などで昨年の缶化率が58・4%(1・4%増)にアップするなど、引き続き堅調。ただし、ビール液量ではむしろマイナスになっており、ビール缶はほぼ前年並みにとどまると見ている。

 一方、ビール以外の分野は、ペットボトル生産が約70億本と、いぜん拡大傾向。しかし、今年はボトル缶採用が本格化するスタートでもあることから、清涼飲料分野でのアルミ化が進展すると予測した。

 なお、2000年の米国アルミ缶需要は1002億8000万缶(同1・9%減)。内訳は、ビール向け329億缶(同1・3%減)、清涼飲料673億8000万缶(同2・2%減)となっている。

日 本伸銅(本社=堺市南島町、伊藤洋治社長)は、3月下旬をメドに「再建3カ年計画」を策定する。毎年1億円の経常利益を安定確保し、企業体質の強化を図ることが狙い。@高付加価値製品への注力A1人当たりの生産性アップB省エネルギーの徹底推進――を3本柱に具体案を詰める。

 同社では現在、鍛造品部門でエアコン用バルブを月30万―40万個生産しているが、さらに付加価値の高い特殊高力鍛造品にも注力していく構え。特殊高力鍛造品は油圧関係の機械部品に使用され、同社で金型を自社製作し、鍛造、切削加工までしており、今後この分野の開発をさらに進めていく方針。また、昨年コネクター線メッキ加工ラインを増設し、この分野でも生産力を上げる体制を整えてきている。このように付加価値を高めることによって、現在黄銅棒・線で90%、鍛造品・加工品で10%の生産割合を、素材としての特殊高力棒15―20%と付加価値率のある製品30―35%を合わせて、鍛造品・加工品を50%程度にまで高めていく。

 また、1人当たりの生産性を向上させるため、一昨年10月から始めたJIT(ジャストインタイム)生産方式や5S活動をさらに徹底させ、従業員の意識改革を行う。  さらに同社では昨年4月、ISO9002の認証取得(5月認証取得の予定)に向けキックオフした。これに伴い昨年10月、製造サイドと品質管理サイドの責任体制を明確化することを目的にして製造、営業、管理、技術の4本部制に組織改正を行った。

粉 末冶金工業会はこのほど、2000年の粉末冶金製品生産額をまとめた。それによると、総生産額は前年比9・4%増の1232億5000万円と2年連続で増加した。同生産額の1200億円台乗せは92年以来で、IT関連やエレクトロニクス関連製品の需要好調を背景に主力の機械部品が2ケタ増加した。

 品種別にみると、機械部品をはじめ各品種いずれも前年実績を上回った。機械部品は前年比10・0%増の983億4000万円と2年連続で増加、構成比率は80%を占めた。次いで軸受合金は同6・1%増の140億8100万円と2年連続で増加。

 90年を100とした生産指数は、全体で98・8と前年比8・6ポイント増加、92年の99・2以来の高水準。

 また、原料粉出荷重量をみると、鉄粉は前年に比べ10・6%増の10万1829トン、銅粉は8・3%増の5567トンで、ともに2年連続で増加した。90年を100とした出荷指数は、鉄粉97・9で91年以降最高で、銅粉は95・7で95年以来の高水準となる。

東 京都伸銅品商業組合の水原一夫MR委員長(山崎金属産業常勤監査役)は先週22日の記者会見で、「伸銅品需要のけん引役だったIT関連産業の早期立ち直りを期待していたが、調整は長引きそうで、需給ひっ迫と納期遅れの状況は正常化に戻っている」と、最近の伸銅品市場の状況を明らかにした。

 水原委員長はこの中で「需給の緩和化の中でもメーカーの強姿勢とユーザーの資材調達削減の間で問屋の口銭幅は縮小傾向を示している」と説明し、「新たな展開を模索しながら問屋の存在価値を再確認し、中抜きされないように頑張っていきたい」と語った。

 品種別各部会長の説明によると、IT関連向け主体の条、リン青銅などは減少が目立っている。これに対し、銅厚板は引き続き欠品、納期遅れが出ているほか、黄銅棒は自動車、床暖房向けなどが堅調に推移。銅管も家電リサイクル法の施行を前にした駆け込み需要が出ている。