2001.03.22
住 友金属鉱山は21日、別子事業所磯浦工場(愛媛県)で2層めっき基板生産ラインを増強すると発表した。投資額は9億円で、本年11月に稼働する予定。1500平方メートルの建屋を増設、生産能力を年60万平方メートル(現在40万平方メートル)と50%増とする。新建屋をフル活用した場合、120万平方メートルと倍増できるので、需要動向をにらんで増強していく方針である。

 2層めっき基板は液晶ドライバーICのCOF(チップ・オン・フィルム)実装基板およびCSP(チップ・サイズ・パッケージ)などの半導体パッケージに使用される。

 携帯電話などに使用される液晶のドライバーの実装では主流のTAB(テープ・オートマティック・ボンディング)から、銅・ポリイミド層が薄く、ファインピッチ対応、折り曲げ性に優れたCOF方式への切り替えが始まっており、同社の2層めっき基板の需要が急増している。

 この方式は、加工工程の削減が可能であるためコスト面でも優れている。今回の増強では、将来の需要拡大を視野に入れて、次期の増産ペースも確保しており、今後生産ラインの増強を順次図る予定である。

三 菱マテリアルは21日、銀被覆ポリエステル繊維「シルファイバー」を発売したと発表した。

 銀で被覆した繊維は、携帯電話などからの電波を遮断する衣服や、銀の抗菌性を生かした抗菌靴下、抗菌タオルなどに用いられ需要が高まっている。しかし現在市販されている銀被覆繊維は、その基料がアクリルや、ナイロンに限られているため汎用性に乏しく、性能の向上を強く求められていた。

 これを解決するため、三菱マテリアルでは総合研究所(埼玉県大宮市)において同社の子会社であるジェムコ(本社=秋田県秋田市、小林真一郎社長、資本金20億円)と共同で研究を行い、ポリエステル樹脂への銀被覆に成功、その量産化技術を確立した。

 特徴は、優れた導電性・抗菌性に加えて、他の繊維と混紡できる、耐久性に優れている、表面が光沢のある銀白色であるなど。

三 菱電線工業は21日、独立系自動車部品製造の米国トップ、デーナ社(オハイオ州)とガスケット部門の開発・製造・販売などで全面提携することで基本合意した、と発表した。

 自動車業界でプラットフォームの整理統合やエンジンの共有化が進んでおり、両社は世界統一ブランド「ビクターラインツ」で日本・アジア・アメリカ・ヨーロッパの4極をカバーする開発・生産体制を整え、需要に対応する。

 三菱電線は同製品製造の子会社・日本ラインツ(神奈川県大和市)を含めてデーナ社との事業提携により売上高を現在の約65億円から5年以内に100億円以上に拡大する。

 ガスケットは機械・機器・装置などの静止部分の接合面の間に挟み、ボルトなどで締め付けられて空気、液体などの漏れを防ぐシール。三菱電線はガスケット以外に、デーナ社傘下のドイツラインツ社の協力で自動車エンジン遮熱カバーのヒート・ノイズインシュレータを拡販する。

 自動車ガスケットの世界需要は推定2500億円。デーナ社の売上高は約1兆4000億円、このうちガスケットなどエンジンシステム事業は約1割。

全 国軽金属商協会は、1月の景況アンケート結果をまとめた。それによると、東京・大阪とも前回調査に比べ勢いが鈍っており、減速傾向が出てきた。

 地区別に見ると、東京は、前年同月比の販売状況が悪化し、調整色が強まっている。特に、牽引役の板の状況にブレーキがかかり、流通の景況感にばらつきが発生。採算状況についても、販売と同様の傾向を見せる。

 一方、大阪は、東京ほど顕著でないが、これまでなかった減少票が出ており、弱気ムードが台頭している。

 なお、足元の状況としては、昨年末を境に、おおむね景況の後退感が強まりつつある。