2001.04.12
東 邦亜鉛の安中製錬所(群馬県)は過去2年間で電気亜鉛の生産コストを13%引き下げたが、さらに向こう1年から2年間で20%の引き下げを行う。このため今年度から2交代勤務(従来3交代)に変更、従業員の年満不補充による減少に対応する。また、本年夏に整流器の能力アップを行うことによって夜間電力使用比率を拡大する。

 電気亜鉛の生産コストは労務費が一番大きくそれに電力代が続く。同製錬所の従業員は、280人で、毎年10人程度の定年退職が出る。これによる減員は補充せず、従業員を減らしていく。この減員を交代勤務の変更によってカバーするため、4月から2交代制度を採用した。

 電力代の低減は、本年夏に行う整流器の更新によって能力をアップ、夜間電力使用比率を上げる。夜間電力の使用比率は90%であるが、これをさらに引き上げる。現在整流器は17台あるが、老朽化したものを更新し能力をアップする。

 同製錬所の電気亜鉛の電力使用の原単位は1トン当たり電気分解3000キロワットアワー、その他100キロワットアワー、合計3100キロワットアワーである。

 現在の公式能力は年13万9200トンで、整流器が更新されても、公式能力は変わらない。ただし、実生産能力は公式能力を下回る11万6000トン程度であるため、実生産能力は増えるが、当面は増産せず、夜間電力使用比率向上により低コスト化を図る。

 また、同製錬所ではISO14001の登録認証取得に向けて、1月にキックオフを行い、12月に取得する方向で、作業を進めている。

 現在の電気亜鉛生産量は月1万トンで、調合亜鉛として8000トン電気亜鉛で2000トン出荷している。カドミは60トン、粗鉛は契島製錬所(広島県)に、粗銅や金などの成分は他社に販売している。

ボ ンド磁石工業会は11日、03年度までのボンド磁石中期需要見通しをまとめた。01年度は前年比5%減の1万8494トンにとどまるが、02年度は同1%増の1万8738トン、03年度は同2%増の1万9206トンに持ち直すと予想。ただ、金額ベースでは02年度まで減少傾向が続き、03年度は291億5000万円と00年度比16%減少する見通し。

 00年度実績見込みの需要(出荷)は重量で5%伸びたが、金額は21%減。このうち希土類系は重量・金額とも45%の大幅減で、OA関連や家電などモーター向けの需要はおう盛であったが、メーカーの海外生産移行が急激に進んだことが要因。ただ、日系メーカーの海外生産も含めると希土類系は10%程度の増加となる。

 またフレキシブル・フェライト系は構成比31%の回転分野が通信・パソコン用モーターの需要に支えられて10%増加、同33%の吸着・雑貨分野の落ち込みをカバーした。

 リジット・フェライトボンド系は構成比81%のOA分野で27%の大幅増加。ただ、映像・音響分野で23%減となり、海外シフトが引き続き進んでいる。また回転分野は一部でフレキシブルへのシフトの影響を受けた。

 03年度の需要見通しは、フレキシブルフェライト系63億円と00年比3%増、リジット・フェライト系123億円と同23%減、希土類系84億円と同17%減。

日 本伸銅品問屋組合連合会がまとめた東京、大阪、京都、名古屋の4地区合計の2月末の伸銅品流通在庫(偶数月の年6回集計)は3万3999トンで、前回調査の昨年12月比5・3%増加した。IT関連需要の調整局面による販売減少などを映して、全地区で増加するとともに、銅、黄銅、洋白、リン青銅の4品種とも増加した。

 地区別では東京が1万8863トン(構成比55・5%)で約5%増、大阪が8933トン(同26・3%)で3・8%増、名古屋が5604トン(同16・5%)で8・4%増、京都が599トン(同1・8%)で11・5%増と、いずれも増えた。

 4地区合計の品種別では銅9444トンで4・2%、黄銅2万1928トンで4・6%増、洋白453トンで39・4%増、リン青銅2174トンで11・1%増と、それぞれ増加した。在庫比率が高い黄銅棒は1万4425トンで4・4%増加した。

 伸銅品流通在庫は99年10月末の3万トン弱を底に漸増傾向で推移し、昨年末からの調整局面を背景に増加傾向が鮮明化してきている。