2001.04.13
日 鉱金属(賀川鐵一社長)は12日、韓国最大手の伸銅メーカーである豊山(プーンサン・本社=ソウル市、李文源社長)との間で黄銅条製造事業での協力と共同出資による銅条などの錫めっき加工会社の設立について合意に達し同日、合弁契約を締結したと発表した。日鉱金属は黄銅条製造技術を豊山に供与する一方、豊山は日鉱金属に黄銅条の供給を行う。また、新会社は今年5月末を目途に設立し、両社からの委託で銅条などの錫めっき加工を行う。

 今回の提携は、両社がこれまで検討を進めてきた金属加工事業分野での戦略的連携の第一歩。両社は今後、日鉱金属の錫めっきに関する技術力と豊山の黄銅条の価格競争力を組み合わせることにより、東アジアを対象とした自動車用端子・コネクター材市場で競争力を強化する。

 錫めっき加工の新会社は「プーンサン―ニッコー・ティンプレーティング・コーポレーション」(本社=蔚山広域市・豊山温山工場内)は資本金20億ウォン(04年に70億ウォンまで増資の予定)で、豊山が60%、日鉱金属が40%出資。めっき処理能力は月間1100トンで、当初は豊山の既存設備を移管して操業し、04年までに新プラントを建設し同約1700トンに増強する予定。

 豊山は温山工場など4工場で約23万3000トン(00年)の伸銅品を生産する大手。売上高9390億ウォン(00年)で、従業員は4063人。台湾系伸銅企業によるアジア市場への進出に対応するため製造技術の一層の高度化を推進している。

 日鉱金属は倉見工場の高付加価値品への特化を進めるとともに、黄銅条などの汎用品については需要家の多くが所在する東アジアでの生産を検討していた。両社は、日鉱金属からの銅地金の販売、型銅製造での合弁事業(日本鋳銅)などを通してかねてから密接な関係を持っており、今回の提携は両社のニーズが一致し具体化した。

古 河電工は12日、銅管事業の世界戦略として大阪、中国、タイの3拠点で溶解・鋳造からの一貫製造による年間10万トン体制の構築を推進すると発表した。(1)大阪事業所(兵庫県尼崎市)は国内向け生産と製品開発の拠点と位置づける(2)日立電線との合弁である中国・上海の上海日光銅業が02年夏に操業開始する(3)タイの銅管FMT社の生産能力を段階的に倍増していく―ことで、海外比重が高まる銅管事業で世界トップサプライヤーの地位を確立する。

 同社は、エアコンの国内販売は年間650万台前後で推移するものの、海外生産品のアウトインの急増により今後、450万台までの減少を予想。一方で、中国と東南アジアで見込まれるエアコン生産の急激な伸長に対応して、3拠点体制のもとで生産を海外の2拠点へシフトするとともに、大阪が技術発信基地としての役割を果たしながら高品質・低コスト銅管の安定供給を図る。

 世界一のエアコン生産国である中国市場に対しては、これまでの輸出から、上海日光銅業の現地生産にシフトしていく。タイのフルカワ・メタル・タイランド社(FMT)はフル操業を継続中で、現在の年間1万6000トンから3段階で同3万4000トンへ倍増する計画で、02年には2万2000トンに増強する。

東 邦亜鉛電子事業本部藤岡事業所(群馬県藤岡市、本部長=相原宏美執行役員)は01年度で(1)4Nアップの超高純度鉄の生産を月100キロ(現行同10キロ)に引き上げる(2)フープめっきのラインを7ライン(現行5ライン)に増設し能力(月60トン)を20%増やす。また、6N高純度鉄の開発と用途開発を推進する。

 同事業所は、昭和電工から電解鉄の生産販売権を買収後、今年1ー2月に設備を移設して生産を開始した。この移設によって同事業所の3Nアップの電解鉄の生産能力は既存の設備と合わせて月250トンとなり、現在フル生産をしている。

 同社の電解鉄は、世界で60%のシェアを持っており、航空機、宇宙産業、原子力用スーパーアロイ、マレージング鋼(超耐熱鋼、高張力鋼)、新合金開発用ベースメタル、電子材料、レアアース磁石、分析標準試料などに使用されている。国内50、輸出50の比率。

 本年度も需要は好調に推移しており、生産効率を上げて250トン以上のペースの生産が続く見通しである。電解鉄の売上高は00年度6億8000万円。本年度は7億3000万円を見込んでいる。

古 河機械金属は12日、中国の瀋陽鑿岩機械(本社=瀋陽市)と豊田通商の2社と合弁で中国瀋陽市にさく岩機の現地製造販売会社を設立することで合意したと発表した。

 新会社は古河機械金属からの購入部品と新会社が製造する部品を使用して油圧ブレーカの組み立てを行う。製品は、瀋陽の販売網を通して中国国内に販売されるほか、古河機械金属のネットワークを通じて日本を含めた世界各地に輸出される予定である。

 また、古河機械金属は新会社に部品加工も委託し、一層のコストダウンを行い、同時に瀋陽で現在生産している小型のさく岩機製品を古河機械金属のラインアップに加えることができるとしている。

 新会社は独自の販売網を構築し、油圧ブレーカに加え、クローラドリル、トンネルドリルジャンボなど、将来の中国におけるインフラ整備に不可欠な製品の販売も行う予定である。