2001.04.17
三 菱アルミニウムは16日、今年度からスタートする3カ年の新中期経営計画「DASH(ダッシュ)21」を策定したと発表した。それによると、中計最終年度の2003年度までに、ディスク事業撤退で生じた累損を解消し、復配を実現。3年後にはグループ合計で売上高1135億円、経常利益34億円を目指す。また、3年で32億円のコストダウンを実施し、本体で950人体制(01年3月末時点1011人)に移行することにより、スリム化を図る。 中計の骨子となる重点事業戦略は(1)高効率投資の展開(2)海外事業の収益化(3)アルミ外装品事業の強化拡大、(4)自動車材・コンデンサー箔の強化(5)グループ全体でのコスト削減、以上5点で、同社の強みを最大限に発揮させる。

 個別に見ると、高効率投資では、板製品の月間1000トンの増産体制、アルミ缶リサイクル事業を進めることで、設備能力の制約を打破する技術の育成化を目指す。

 海外事業は、自動車向け熱交換器用押出材で、米国「サーマレックス社」、タイ「ムアンマックス社」を軸に、グローバルな拠点作りに取り組む。

 アルミ外装品事業は、アルテクノで行う携帯電話・デジタルカメラ向けなどの外装品需要拡大を受け、この分野の強化に努める。

 自動車材・コンデンサー箔は、品質・価格要求が厳しく、競争力を一層高めていく。

 コスト削減については、グループ間の業務分担や連携の見直しなどで、合理化を進める考えだ。

日 本軽金属の佐藤薫郷社長は前週末、記者会見を行った。このなかで同社長は、キャッシュフローの創出に力を入れる方針を示した。これを実現させるためには、「マーケット・イン」の姿勢が重要だとし、技術担当者もマーケットに出していくなど、商品開発に全力を挙げる考えだ。また、「事業部と事業部、事業部と関係会社との連携も深めていく」と語り、全体最適の追求を図ることで、収益力アップを目指す。

 これにより、「ポテンシャルはあるものの、アルミ事業で収益力が不十分、現状を打破し、『アルミの日軽金』というブランドの復活を図る」としている。

全 国軽金属商協会(会長=唐木輝昭・千代田金属社長)は16日、3月末の軽圧品相場アンケート集計結果をまとめた。それによると、東京は、アルミ小板がキロ5円上昇したほか、全品種横ばい。大阪・中部の各地区は、すべての品種で価格を据え置いた。

 足元の状況について北村文夫・市場調査副委員長(白銅常務)は、「半導体などIT関連が急激に悪化している。3―4割程度落ちているという話もあり、少なくとも今年上期は厳しい」としている。

 一方、4―6月のNSP(地金価格)がキロ20円上昇したことについて、「流通がかぶるわけにはいかない。きちんと(製品に)転嫁することが重要」との認識を示した。

4 月第3週の海外貴金属相場は、金、銀、白金ともにリースレートの堅調に下値を支えられそうだ。金はドル相場をにらみながら260ドル前後でモミ合う見通し。銀は金に追随して420―440セントで推移か。白金は600ドルの上値を試す展開となりそうだ。

 前週は、NYC金が投資筋の買い戻しに支えられ260ドル台を維持。NYC銀は430セント台後半に反発。NYMEX白金はリースレート(貸出金利)の堅調を背景に590ドル台に上伸。

 金はリースレートが高止まりしており、売られ過ぎを懸念した投資筋などが買い戻しに動いている。欧州中央銀行(ECB)の金融緩和が見込まれていたが、利下げは見送られた。ただ、3月の米小売売上高などで米国の景気が引き続き減速していることが示され、一方的にドルが上昇する状況でもない。

 このため、相場はドル相場やリースレートの動向をにらんだ展開を続けそうだ。米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告で投資筋の戻り売り圧力の強さが示されたが、リースレートの高止まりが続く限り下値では買い戻しの動きを強めそうだ。

 銀はリースレートの高止まりにより下値は限られそうだが、上値を積極的に買っていく材料が見当たらないため、しばらくはモミ合いを予想する向きが多い。米国経済は雇用環境の悪化や消費伸び悩みが示され、景気が早急に回復する状況になく、銀の工業用需要が回復するまでには時間がかかる見通し。

 白金は米景気減速による需要減少懸念、ロシアの売却見通しなどが圧迫要因だが、リースレートの堅調や投資筋の白金買い・パラジウム売りの動きを反映して買い戻しが進んでいる。自動車触媒でパラジウムから白金への代替化も進み、供給タイト感は根強い。