2001.04.24
小 坂製錬(本社=秋田県鹿角郡小坂町、資本金=20億円)は、本年度の地金生産を銅7万1000トン(前年度7万500トン)、鉛2万4600トン(同2万5000トン)、金15トン(同16トン)、銀720トン(同720トン)と計画している。01年度はリサイクル事業を拡大する方針で、原料の確保に力を入れていく。

 同社は、89年に同和鉱業から分離独立、以来2回の合理化で226人まで従業員を減少させている。協力会社を含めると450人。売り上げは同和鉱業からの受託製錬加工費を主体に約100億円。黒字基調にある。

 6カ所の自家水力発電で1万1100キロワットアワーを発電。これに自溶炉の排熱ボイラーによる発電で使用電力の50%を賄っている。

 ほとんどを輸入鉱石に依存しており、複雑鉱の処理を得意としている。

 また同社は、特徴は、(1)ニッチ追求型の複合製錬所(2)世界の複雑鉱石を生産する鉱山との共存(3)各種金属の回収と製錬技術の活用――にある。

 同製錬所の使用鉱石の成分は、平均トン当たり金40グラム(一般の銅鉱石20グラム)、銀1300グラム(同150グラム)、銅18%(同28−30%)で、銀の比率が圧倒的に高い。

 硫酸の生産を抑えるため、サルファーの少ない原料の使用を増やしている。銅の生産能力は月6000トンであるが、銅の生産は能力以内にとどめる意向である。

 本年度は、リサイクル原料の集荷を拡大させる。前年度は銅スクラップ8500トン、めっきくず5000トンを処理したが、これを拡大していく。

 国内鉱石では、日鉱金属の豊羽鉱山から昨年は5000トンの鉱石を受け入れて処理している。

三 井金属は23日、4月積み亜鉛建値をトン当たり3000円下げて16万円に改定する発表した。4月の平均建値は16万3300円となる。

 先週末入電のLME亜鉛セツルメントは、966ドルで円換算11万8818円、関税4300円を加えると12万3118円、諸掛を3万6882円とみている。

 これに伴いダイカスト用亜鉛合金販価も3000円下げ、ZAC1=19万8000円、同2=20万8000円、ZAS=21万8000円。

銅 条をはじめとして伸銅品需要が全般的に下降局面に入っている中で、黄銅管は中東向け海水淡水化プラント建設の活発化に伴うコンデンサー管の需要増加を支えに堅調な生産持続が見込まれている。

 電子材向けの受注の大幅な減少を背景に銅条、リン青銅を中心に伸銅品の生産は減少基調が鮮明化し、01年度需要も黄銅管を除く各品種とも前年度比減少が予想されている。

 黄銅管も給排水衛生管、弱電、日用品・雑貨向けをはじめ、一般黄銅管は月間930トン程度の弱含み推移が予想されている中で、コンデンサー管が唯一、高水準で推移する見通し。

 アラブ首長国連邦(UAE)をはじめとする中東向け海水淡水化プラントが、原油価格の上昇と都市部人口集中による水不足から、ほぼ20年ぶりに活発化している。世界的な供給能力不足から2年程度にわたる受注継続が見込まれ、月間800トン程度と全体レベルを引き上げる見込み。

 UAEでは昨年だけで4件のプラントが契約され、今年も新たに2件のプロジェクトを含め中東諸国で合計2万5000トンに及ぶ同プラント向けの需要が予定されている。