2001.06.14
三 菱マテリアルは銅管事業の合理化、競争力強化の一環としてタイの銅管会社「MMCカッパーチューブ社」の生産能力の増強とともに、来年にも輸出販売を全面的に同社に移管し、北本製作所(茨城県)の生産を国内向け販売に集約する。エアコンのアウトインの急増に対応した銅管生産体制の効率化が目的。輸出を海外子会社に全面移転するのは同社が初めて。荻野進常務・非鉄材料カンパニープレジデントが12日、今後の銅管事業の運営方針を明らかにした。

 三菱マテリアルは電気銅の生産から、伸銅、電線向けの型銅品、荒引線、銅管の生産まで一貫して行い、とくに電子材料用の高性能同合金の型銅品や極細線用荒引線の製造技術は世界トップレベル。

 銅管事業は北本製作所(月間能力2500トン)での熱交換用、配管材用銅管、被覆銅管の生産とともに、98年に100%出資のMMCカッパーチューブを設立し、国内外の供給体制を整えている。

 MMCカッパーチューブは溶解・押出設備を持つ銅管の一貫工場で、当初の月間1000トン体制の後、逐次設備増強を進め、溶解・押出能力同3500トン体制を確立。

 足元の生産・販売は同1700―1800トンまで増加し、近く1900トン台に達する見通し。「ユーザーを開拓しながら、漸次能力を増やしていく」(荻野常務)方針で、冷間加工、溝付き加工など下工程設備の能力増強を含め、来年のエアコンの需要シーズンまでには製品ベースで2000トン規模まで拡大する計画。

 三菱マテリアルは、急増しているエアコンのアウトインは来年には190万―220万台まで増加し、国内需要650万台のうち、国内生産は450万台レベルまで縮小すると予想。この見通しに立って、「国内のエアコン生産が400万台を下回っても右往左往しない」(荻野常務)体制確立に向けて、対応を進めてきた。

 MMCカッパチューブの生産が来年にも2000トン体制に移行することから、北本製作所で行っている輸出向け生産を順次、タイ会社に切り替えていく方針。

 北本製作所は内面溝付き銅管や薄肉の高強度新銅管(MA5シリーズ)など高付加価値品の生産に傾斜させ、収益力を強化していく。

 同社は01年度からの「連結中期経営計画」で銅管事業は、国内での高付加価値化による損益分岐点の引き下げとタイ工場の増産によるアジア市場でのプレゼンス増大を柱とした収益力強化を基本方針としている。

 月間4000トン規模の生産能力を持つ大手に比べて小規模な生産体制を高効率に運営していくことで、コスト競争力と収益力を強化していく。

三 協アルミニウム工業は13日、三木コーティングデザイン事務所(本社=埼玉県さいたま市、三木勝夫代表)と伊藤忠ファインケミカル(本社=東京都千代田区、浅野利弘社長)の3社共同で、国内初となる遮熱アルミ建材「シャネージュ」を開発し、今月から生産を開始すると発表した。

 今回開発した「シャネージュ」は、表面に熱反射コーティングを施し、太陽光線中の赤外線を反射することで、室内へ侵入する熱量を大幅に低減。これにより、建物の温度上昇を抑え、冷房負荷を小さくすることで、省エネルギーに威力を発揮する。遮熱塗料はこれまで、屋根・タンクなど現地施工用として発達し、色調はほとんど白色系に限られていた。しかし今回は、「豊富なカラーバリエーション」「工場生産型遮熱塗料」を完成させ、新しいアルミ建材開発に成功した。

日 本伸銅品問屋組合連合会がまとめた東京、大阪、京都、名古屋の4地区合計の4月末の伸銅品流通在庫(偶数月の年6回集計)は3万3765トンで2月末比0・7%減となった。伸銅品流通在庫は昨年末からのIT関連向け受注の急速な冷え込みを背景に昨年12月、今年2月と連続増加していたが、ここにきて増加傾向に歯止めがかかった。

 地区別では東京が1万8862トン(構成比55・9%)、名古屋が5603トン(同16・6%)でいずれも横ばいだが、大阪は9146トン(同27・1%)で2・4%増に対し、京都は154トン(同0・5%)で74・3%の大幅減少。

 4地区合計の品種別では、銅が9207トンで2・5%減、洋白が342トンで24・5%減、リン青銅が2104トンで3・2%減だが、黄銅が2万2112トンで0・84%の微増。

 2月末在庫では4品種すべてが増加していたのに対し、4月は黄銅を除いて3品種が減少に転じ、黄銅も増加傾向に歯止めがかかったといえる。在庫比率の高い黄銅棒は1万4605トンで1・2%の増加だが、増加の度合いは弱まっている(2月末は4・4%増)。