2001.09.11
日 鉱金属は10日、9月積み銅建値をトン当たり1万円安の21万円に引き下げると発表、即日実施した。新建値は、前月下旬以来、約半月ぶりの低水準となるが、月間平均建値では7400円安の21万2600円へと大幅に値下がりし、前回21万円時の平均値21万4700円よりも安く、国内銅市場へのマイナス影響は大きいとみられる。

 国内建値の指標である海外銅相場は、米国株安を背景に商品市場での利食いや損失を見切る動きが加速。

 8月後半にかけて、現先ともに1500ドル台を回復していたものの、9月明け以降、再び下降局面入りした。

三 菱伸銅(桑名哲夫社長)は、主力の銅・銅合金条部門のコスト削減とともに、銅管(溶接管)など加工品や蒸着品など他部門の収益改善を通して企業体質の強化を図る。銅管ではアジア地域など日本以外での製造拠点づくりや、親会社の三菱マテリアルとの連携を視野に入れた事業展開を図る。

 同社は主力事業である電子材料向け銅・銅合金条事業の比率が大きいため(01年3月期売上高396億円のうち伸銅品売上比率は80%弱)、急速な需要の冷え込みによる収益の悪化が続いている。

日 本アルミニウム協会は10日、2001年上期(1―6月)のアルミ地金・同製品需要実績を発表した。それによると、総需要は前年同期比1・9%減の199万6893トンとなり、2年ぶりに200万トン台を割り込んだ。缶材が堅調さを見せたものの、それ以外はほぼ軒並み減少を記録し、輸出・内需とも低調な数量にとどまっている。

ア ルミ圧延品の生産・出荷が、ともに伸び悩んでいる。

 特に、コンデンサーをはじめとするIT関連向けの需要が激減しており、7月の箔生産は9862トン(前年同月比21%減)で、5カ月連続して大幅減少している。また、出荷は1万21トン(前年同月比20%減)で、5カ月連続の減少傾向にある。

 業界内では、IT関連の需要回復時期に関心が集まっているものの、年内回復は難しいとの考えが浸透しており、当分は厳しい状況が続く見通しが強い。

伸 銅品の輸出が月を追って減少の度合いを強めている。

 今年上期(1―6月)累計の輸出(通関ベース)は11万5576トン、約14%の減少。米国のIT不況の影響による東南アジア向け輸出などの減少が要因だが、ユーザーの海外シフトによる材料の現地調達化の進展など構造的変化も指摘されている。

 00年の伸銅品の輸出は各月とも2万トンを超えるレベルで推移したが、01年に入り2万トンを超えたのは2月と3月だけで、他の月は1万7000―1万8000トン台まで減少。