2001.09.28
日 本電線工業会の岡山紀男会長(住友電工社長)は27日、都内で記者会見し、01年度の電線需要見通しについて、経済環境の悪化を受けて当初予想を下方修正すると発表した。内需は80万トンまで後退、80年代初頭の水準まで後退することが確実となった。

 同会長は、米国でのIT需要急減、国内での民間設備投資や個人消費の冷え込みを理由に、銅電線については、当初91万8000トンと予想していたのを84万1000トン(輸出含む)に修正。前年度比で10・2%減少する見通しであることを明らかにした。特にアルミ電線は同30・4%減(3万9000トン)と、落ち込み幅が大きくなった。

プ ラチナ系貴金属製品加工メーカーのフルヤ金属(本社=東京都、古屋堯民社長)は、イリジウムやルテニウムなど、プラチナ系貴金属合金の回収事業を検討している。南アフリカを中心に供給が限定される一方、今後もIT関連などで需要増加が見込まれており、プラチナ系貴金属のリサイクルに注目が集まっている。

財 務省は27日、8月の輸出通関実績を発表した。それによると、不振が続く内需動向を映し、地金からスクラップまで輸出にシフトしている実態が浮き彫りとなった。

 電気銅(陰極銅およびその断片)は、4万1772トンと前年同月の2万7831トンから4割近く増加。また、亜鉛地金でも99・99%以上、未満ともに増勢となった。特に99・99%以上では、7倍近い伸びを示した。

 さらに銅スクラップでも、1万2527トンと、連続して大台を突破、前年同月かた70%強の大幅増。全般的に内需不振を背景に輸出にシフトしていることがうかがえる。

財 務省が27日に発表した8月のアルミ輸出通関実績によると、アルミスクラップ輸出量は3685トンと前年同月比で15%増と依然、増加の一途をたどっている。軽圧品類、地金類では全品種ともに前年同月を下回る結果となった。

 軽圧品は2万815トン(同15・6%減)となり、4カ月連続の減少となった。内訳としては、板類1万4450トン(同13・8%減)、押出類1590トン(同31・4%減)、箔類4775トン(同14・4%減)。アジア経済の停滞から各地での需要が減退したため。

日 本電線工業会が27日に発表した8月電線需給速報によると、通信部門が前年同月実績を若干上回った以外は、すべて減少した。

 通信は、1500トンで前年同月から1・7%増となったが、輸出の35・5%減を始め、電気機械の18・8%減、建設電販の13・6%減といずれの部門でもマイナスとなり、落ち込みが目立った。