2002年8月23日
 同和鉱業は22日、金属加工事業における中国展開の一環として、今年10月をメドにIT向け伸銅品の加工・販売会社を設立すると発表した。会社名および資本金は未定。設立後は工場建設に着手し、12月にも母材を切断・加工するスリッター設備を導入する予定。初年度は月産100トン、3年後は同300トンとしており、月間売上高はそれぞれ6000万円、1億円超を見込んでいる。

 世界半導体生産キャパシティ統計(SICAS)がこのほどまとめた2002年4―6月期のIC(集積回路)の設備稼働率は86・4%と、1―3月から9・1ポイント改善した。01年10―12月から3期連続の改善で、半導体産業の回復基調を改めて示す内容となったが、米国経済の足元の動向などから先行き不透明感が強まっている。

 非鉄原料流通企業のアジア展開が進もうとしている。メーカーに比べ企業規模・経営資源が限られることもあり全体的な広がりには至っていないが、日系ユーザー企業の現地進出に合わせて伸銅・電線など非鉄メーカーの海外生産が加速しており、高品位保証・安定供給を可能とする原料流通の役割が増すのは確実。事業のネットワーク化を得意とする商社も商機をうかがっているが、現業に強い原料流通の戦略も今後、注目される。