2002年10月09日
 プラスチックの難燃助剤に使われるアンチモン地金価格の急騰が一服している。ロンドンのスポット価格は7日現在、1トン当たり3200―3300ドル。9月に入り上昇ピッチを速め20日間で1000ドルもの急騰を演じたが、3000ドルに達した20日以降は勢いが鈍化しており、10月に入ってもほぼ横ばいで推移している。

 供給不安が長期化する一方で、需要サイドの動きは鈍い。アンチモン地金は、プラスチックの難燃助剤に使われる三酸化アンチモンの原料となるが、景気低迷の長期化によって、IT(情報技術)やOA(オーディオ・ビジュアル)機器などのプラスチック需要は盛り上がりに欠けている。

 国際銅研究会(ICSG)が7日発表した7月の銅需給実績によると、精錬銅生産は129万8000トンと前月比2・0%増加した。世界消費は137万3000トンと8・4%増加し、需給は7万5000トンの需要超過に転じた。1―7月実績では生産が898万5000トンと前年同期比0・2%増加した。

 水道給水装置用バルブメーカーの(株)日邦バルブ(本社=長野県松本市、資本金2億5000万円、従業員310人、岩原徹社長)はこのほど、(株)コバチュウ(本社=埼玉県座間市、稲垣正夫社長)と共同で、鉛レス青銅合金『セイフアロイ』を開発した。新合金は来年4月1日から施行される水道水の鉛溶出新基準値(0・01mg/リットル)に適合するほか、従来材とほぼ同等の性質を有する。同社では既に量産技術を確立し、実用化に成功。今後は普及促進を図ると同時に、供給態勢の強化に注力する方針を固めている。